AI Tools 2026年8月27日

2-5 デスクトップアプリの初回チェックリスト

Claude デスクトップアプリの Code タブで、作業フォルダの選び方、権限モード、差分ビューでの確認、ファイル作成テストまでを一通り確認します。CLI 版の 2-3 に対応するデスクトップアプリ版のチェックリストです。

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先に読む2-4 デスクトップアプリをインストールする

このレッスンでわかること

2-4 でインストールを終えた方向けの、初回の動作確認です。

  • Code タブで「作業するフォルダ」を選べる
  • 権限モードの意味がわかり、安全な設定で始められる
  • ファイル作成を頼み、差分を確認して承認できる
  • ここまで確認できれば第3章へ進める

ターミナル(CLI)を選んだ方は、このレッスンではなく 2-3 を読んでください。内容は同じで、操作の場所が違うだけです。

Claude Code は「選んだフォルダ」を作業場所にする

これは CLI でもデスクトップアプリでも共通の、いちばん大事な考え方です。

Claude Code は、あなたが指定したフォルダとその中身を作業場所として扱います。書類の入ったフォルダを選べばその書類を読んで作業し、空のフォルダを選べばまっさらな状態から作業します。

逆に言うと、大事なファイルがたくさん入ったフォルダをいきなり選ぶのは、初心者のうちは避けたほうが安心です。まずは練習専用の空フォルダを作りましょう。

練習用フォルダを作る

ここは Claude Code ではなく、いつもの操作で作ります。

  • Mac:Finder でホームフォルダ(自分の名前のフォルダ)を開き、右クリック →「新規フォルダ」→ 名前を claude-practice にする
  • Windows:エクスプローラーでドキュメントフォルダなどを開き、右クリック →「新規作成」→「フォルダー」→ 名前を claude-practice にする

**CLI 版と違って、コマンドを打つ必要はありません。**普段どおりフォルダを作るだけです。

ステップ1:セッションを始める

Code タブを開くと、指示を入力する前に決める項目がいくつかあります。順に見ていきましょう。

[スクリーンショット] Code タブの初期画面。入力欄と、環境・フォルダ・モデル・権限モードの各コントロールの位置

実行場所を選ぶ

「どこで作業するか」の指定です。**Local(自分のパソコン)を選んでください。**手元の Excel や CSV を扱う本カリキュラムでは、これが必須です。

Cloud(クラウド上)や SSH(別のサーバー)という選択肢もありますが、本カリキュラムでは使いません。

作業フォルダを選ぶ

**「Select folder」**にあたる操作から、さきほど作った claude-practice フォルダを選びます。

[スクリーンショット] フォルダ選択の操作。選択後、どこに現在のフォルダ名が表示されるか

権限モードを選ぶ

**ここが安全に関わる大事な設定です。**入力欄の近くにモードの選択があります。

モードどうなるか
Manual(手動)ファイルを変更する前に必ず確認を求める。最初はこれ
Accept editsファイル編集は自動承認、それ以外は確認
Plan調べて計画を立てるだけで、ファイルは変更しない
Auto安全性を自動判定して確認を減らす
Bypass permissions確認なしで実行する

**最初は Manual を選んでください。**何が起きているかを目で見て理解するのが、この段階の目的です。慣れてきたら Accept edits に上げると作業が速くなります。

**Bypass permissions は、意味がわかるまで使わないでください。**確認なしにファイルの変更やコマンド実行が行われます。安全装置を外した状態です。

なお、**モードの選択はフォルダごとに記憶されます。**練習用フォルダで Accept edits にしても、仕事のフォルダには影響しません。

ステップ2:挨拶テスト

まずは会話が成立するかを確かめます。入力欄に日本語で打ってみましょう。

こんにちは。あなたは何ができますか?

日本語で返答が返ってくれば、会話は成立しています。日本語で頼んで日本語で返ってくる、これが基本の形です。

ステップ3:ファイル作成テスト

次に、Claude Code の本領である「実際にファイルを操作できる」ことを確認します。

test.txt というファイルを作って、中身に「Claude Codeの動作確認」と書いてください。

Manual モードなら、実行前に変更内容が差分(diff)として表示され、承認するか拒否するかを選べます。

[スクリーンショット] 差分ビュー。追加される行と、承認/拒否のボタン

内容を見て問題なければ承認してください。承認すると、claude-practice フォルダの中に test.txt が作られます。

本当に作られたか確認する

いちばん簡単なのは、そのまま Code タブでこう頼む方法です。

test.txt の中身を表示して

Finder(Mac)やエクスプローラー(Windows)で claude-practice フォルダを開き、実物を目で見るのも確実です。

CLI 版との違い。 CLI では「ターミナル(コマンドを打つ場所)」と「対話画面(日本語で頼む場所)」が見た目上そっくりで混同しやすいのですが、**デスクトップアプリではこの区別に悩む必要がありません。**入力欄は日本語で頼む場所だと考えて構いません。

なお、アプリ内にターミナルを開く機能もあります(後の章で必要になったら使います)。

ステップ4:拒否してみる

あえて失敗させる練習です。

memo.txt を作ってください

と頼み、確認画面で拒否してみてください。次の2つを確認します。

  1. エラーにならず、会話がそのまま続くこと
  2. memo.txt が実際に作られていないこと

拒否は失敗ではありません。「よく分からない操作を求められたら、まず拒否して質問する」が安全な付き合い方です。

ステップ5:Python が使えるか確認する

第3章の後半から、Excel や CSV の処理に Python を使います。ここで確認しておきましょう。

python3 --version を実行して、結果を教えて

Python 3.x.x のようにバージョンが返れば準備完了です。「見つかりません」と返ってきた場合は、そのまま続けてこう頼んでください。

このパソコンに Python が入っていないようです。
わたしは(Windows / Mac)を使っています。
公式の入れ方を、初心者向けに順番に教えてください。

Mac には最初から入っていることが多く、Windows は入っていないのが普通です。Windows の方はここで一手間かかると考えておいてください。急ぎでなければ、第3章の前半(3-1)までは Python なしで進められます。

初回チェックリスト

すべてにチェックが付けば、このレッスンは完了です。

#確認項目確認方法
1Code タブが開ける上部の Code タブをクリックして画面が出る
2実行場所を Local にできた環境の選択が Local になっている
3練習用フォルダを選べた現在の作業フォルダが claude-practice になっている
4権限モードを Manual にできたモードの表示が Manual(手動)になっている
5日本語の質問に日本語で返答が返ってきた挨拶テストの返答を確認
6ファイル作成を依頼し、差分を見て承認できた差分ビューが表示され、承認後にファイルができた
7test.txt が実際に作られ、中身も正しい「中身を表示して」と頼む、または Finder / エクスプローラーで確認
8拒否しても会話が続くことを確認できたmemo.txt が作られていない
9Python が使える(第3章以降で必要)python3 --version の実行を頼み、バージョンが表示される

やってみよう

  1. チェックリストの1〜9をすべて実施し、チェックを付けてください
  2. 「test.txt の中身を『動作確認2回目』に書き換えて」と頼み、今度は編集の差分がどう表示されるか確認しましょう。新規作成との見え方の違いに注目してください
  3. 権限モードを Plan に変えて、「このフォルダに簡単な自己紹介ページを作る計画を立てて」と頼んでみましょう。ファイルが作られず、計画だけが返ってくることを確認します。確認できたら Manual に戻しておいてください

まとめ

  • Claude Code は「選んだフォルダ」を作業場所にする。最初は練習用の空フォルダを選ぶ
  • 実行場所は Local。手元のファイルを扱うために必須
  • 権限モードは最初は Manual。何が起きるかを目で見て理解する
  • Bypass permissions は意味がわかるまで使わない
  • 変更は差分ビューで確認してから承認する。拒否してもエラーにはならない
  • モードの選択はフォルダごとに記憶される
  • 第3章以降では Python を使うため、ここで確認しておく

理解度チェック

Q1. 初めて Claude Code を使うとき、権限モードとして最も適切なものはどれでしょう?

  1. Bypass permissions。確認が省けて速いから
  2. Manual。変更前に内容を確認でき、何が起きているか理解しながら進められるから
  3. Auto。自動判定に任せるのがいちばん安全だから
  4. Plan。ファイルを一切変更しないので、これ以外は危険だから
答えを見る

正解:2

Manual は変更前に差分を見て承認・拒否を選べるため、学習段階に最も適しています。Bypass permissions は確認を飛ばすので、意味がわかるまで使うべきではありません。Plan は計画を立てるだけでファイルを作れないため、実際に成果物を作る学習には向きません。慣れてきたら Accept edits に上げると作業が速くなります。

Q2. Claude Code に「作業するフォルダ」を選ばせる意味として、最も適切なものはどれでしょう?

  1. 選んだフォルダの中身が自動的にクラウドへ保存される
  2. 選んだフォルダとその中身が、Claude Code の作業対象になる
  3. 選んだフォルダ以外のファイルが削除される
  4. フォルダを選ばないと料金が発生する
答えを見る

正解:2

Claude Code は指定されたフォルダを作業場所として扱います。だからこそ、大事なファイルが入ったフォルダをいきなり選ぶのは避け、練習用の空フォルダから始めるのが安全です。クラウドへの自動保存も、他のファイルの削除も起きません。