2-5 デスクトップアプリの初回チェックリスト
Claude デスクトップアプリの Code タブで、作業フォルダの選び方、権限モード、差分ビューでの確認、ファイル作成テストまでを一通り確認します。CLI 版の 2-3 に対応するデスクトップアプリ版のチェックリストです。
このレッスンでわかること
2-4 でインストールを終えた方向けの、初回の動作確認です。
- Code タブで「作業するフォルダ」を選べる
- 権限モードの意味がわかり、安全な設定で始められる
- ファイル作成を頼み、差分を確認して承認できる
- ここまで確認できれば第3章へ進める
ターミナル(CLI)を選んだ方は、このレッスンではなく 2-3 を読んでください。内容は同じで、操作の場所が違うだけです。
Claude Code は「選んだフォルダ」を作業場所にする
これは CLI でもデスクトップアプリでも共通の、いちばん大事な考え方です。
Claude Code は、あなたが指定したフォルダとその中身を作業場所として扱います。書類の入ったフォルダを選べばその書類を読んで作業し、空のフォルダを選べばまっさらな状態から作業します。
逆に言うと、大事なファイルがたくさん入ったフォルダをいきなり選ぶのは、初心者のうちは避けたほうが安心です。まずは練習専用の空フォルダを作りましょう。
練習用フォルダを作る
ここは Claude Code ではなく、いつもの操作で作ります。
- Mac:Finder でホームフォルダ(自分の名前のフォルダ)を開き、右クリック →「新規フォルダ」→ 名前を
claude-practiceにする - Windows:エクスプローラーでドキュメントフォルダなどを開き、右クリック →「新規作成」→「フォルダー」→ 名前を
claude-practiceにする
**CLI 版と違って、コマンドを打つ必要はありません。**普段どおりフォルダを作るだけです。
ステップ1:セッションを始める
Code タブを開くと、指示を入力する前に決める項目がいくつかあります。順に見ていきましょう。
[スクリーンショット] Code タブの初期画面。入力欄と、環境・フォルダ・モデル・権限モードの各コントロールの位置
実行場所を選ぶ
「どこで作業するか」の指定です。**Local(自分のパソコン)を選んでください。**手元の Excel や CSV を扱う本カリキュラムでは、これが必須です。
Cloud(クラウド上)や SSH(別のサーバー)という選択肢もありますが、本カリキュラムでは使いません。
作業フォルダを選ぶ
**「Select folder」**にあたる操作から、さきほど作った claude-practice フォルダを選びます。
[スクリーンショット] フォルダ選択の操作。選択後、どこに現在のフォルダ名が表示されるか
権限モードを選ぶ
**ここが安全に関わる大事な設定です。**入力欄の近くにモードの選択があります。
| モード | どうなるか |
|---|---|
| Manual(手動) | ファイルを変更する前に必ず確認を求める。最初はこれ |
| Accept edits | ファイル編集は自動承認、それ以外は確認 |
| Plan | 調べて計画を立てるだけで、ファイルは変更しない |
| Auto | 安全性を自動判定して確認を減らす |
| Bypass permissions | 確認なしで実行する |
**最初は Manual を選んでください。**何が起きているかを目で見て理解するのが、この段階の目的です。慣れてきたら Accept edits に上げると作業が速くなります。
**Bypass permissions は、意味がわかるまで使わないでください。**確認なしにファイルの変更やコマンド実行が行われます。安全装置を外した状態です。
なお、**モードの選択はフォルダごとに記憶されます。**練習用フォルダで Accept edits にしても、仕事のフォルダには影響しません。
ステップ2:挨拶テスト
まずは会話が成立するかを確かめます。入力欄に日本語で打ってみましょう。
こんにちは。あなたは何ができますか?
日本語で返答が返ってくれば、会話は成立しています。日本語で頼んで日本語で返ってくる、これが基本の形です。
ステップ3:ファイル作成テスト
次に、Claude Code の本領である「実際にファイルを操作できる」ことを確認します。
test.txt というファイルを作って、中身に「Claude Codeの動作確認」と書いてください。
Manual モードなら、実行前に変更内容が差分(diff)として表示され、承認するか拒否するかを選べます。
[スクリーンショット] 差分ビュー。追加される行と、承認/拒否のボタン
内容を見て問題なければ承認してください。承認すると、claude-practice フォルダの中に test.txt が作られます。
本当に作られたか確認する
いちばん簡単なのは、そのまま Code タブでこう頼む方法です。
test.txt の中身を表示して
Finder(Mac)やエクスプローラー(Windows)で claude-practice フォルダを開き、実物を目で見るのも確実です。
CLI 版との違い。 CLI では「ターミナル(コマンドを打つ場所)」と「対話画面(日本語で頼む場所)」が見た目上そっくりで混同しやすいのですが、**デスクトップアプリではこの区別に悩む必要がありません。**入力欄は日本語で頼む場所だと考えて構いません。
なお、アプリ内にターミナルを開く機能もあります(後の章で必要になったら使います)。
ステップ4:拒否してみる
あえて失敗させる練習です。
memo.txt を作ってください
と頼み、確認画面で拒否してみてください。次の2つを確認します。
- エラーにならず、会話がそのまま続くこと
memo.txtが実際に作られていないこと
拒否は失敗ではありません。「よく分からない操作を求められたら、まず拒否して質問する」が安全な付き合い方です。
ステップ5:Python が使えるか確認する
第3章の後半から、Excel や CSV の処理に Python を使います。ここで確認しておきましょう。
python3 --version を実行して、結果を教えて
Python 3.x.x のようにバージョンが返れば準備完了です。「見つかりません」と返ってきた場合は、そのまま続けてこう頼んでください。
このパソコンに Python が入っていないようです。
わたしは(Windows / Mac)を使っています。
公式の入れ方を、初心者向けに順番に教えてください。
Mac には最初から入っていることが多く、Windows は入っていないのが普通です。Windows の方はここで一手間かかると考えておいてください。急ぎでなければ、第3章の前半(3-1)までは Python なしで進められます。
初回チェックリスト
すべてにチェックが付けば、このレッスンは完了です。
| # | 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 1 | Code タブが開ける | 上部の Code タブをクリックして画面が出る |
| 2 | 実行場所を Local にできた | 環境の選択が Local になっている |
| 3 | 練習用フォルダを選べた | 現在の作業フォルダが claude-practice になっている |
| 4 | 権限モードを Manual にできた | モードの表示が Manual(手動)になっている |
| 5 | 日本語の質問に日本語で返答が返ってきた | 挨拶テストの返答を確認 |
| 6 | ファイル作成を依頼し、差分を見て承認できた | 差分ビューが表示され、承認後にファイルができた |
| 7 | test.txt が実際に作られ、中身も正しい | 「中身を表示して」と頼む、または Finder / エクスプローラーで確認 |
| 8 | 拒否しても会話が続くことを確認できた | memo.txt が作られていない |
| 9 | Python が使える(第3章以降で必要) | python3 --version の実行を頼み、バージョンが表示される |
やってみよう
- チェックリストの1〜9をすべて実施し、チェックを付けてください
- 「test.txt の中身を『動作確認2回目』に書き換えて」と頼み、今度は編集の差分がどう表示されるか確認しましょう。新規作成との見え方の違いに注目してください
- 権限モードを Plan に変えて、「このフォルダに簡単な自己紹介ページを作る計画を立てて」と頼んでみましょう。ファイルが作られず、計画だけが返ってくることを確認します。確認できたら Manual に戻しておいてください
まとめ
- Claude Code は「選んだフォルダ」を作業場所にする。最初は練習用の空フォルダを選ぶ
- 実行場所は Local。手元のファイルを扱うために必須
- 権限モードは最初は Manual。何が起きるかを目で見て理解する
- Bypass permissions は意味がわかるまで使わない
- 変更は差分ビューで確認してから承認する。拒否してもエラーにはならない
- モードの選択はフォルダごとに記憶される
- 第3章以降では Python を使うため、ここで確認しておく
理解度チェック
Q1. 初めて Claude Code を使うとき、権限モードとして最も適切なものはどれでしょう?
- Bypass permissions。確認が省けて速いから
- Manual。変更前に内容を確認でき、何が起きているか理解しながら進められるから
- Auto。自動判定に任せるのがいちばん安全だから
- Plan。ファイルを一切変更しないので、これ以外は危険だから
答えを見る
正解:2
Manual は変更前に差分を見て承認・拒否を選べるため、学習段階に最も適しています。Bypass permissions は確認を飛ばすので、意味がわかるまで使うべきではありません。Plan は計画を立てるだけでファイルを作れないため、実際に成果物を作る学習には向きません。慣れてきたら Accept edits に上げると作業が速くなります。
Q2. Claude Code に「作業するフォルダ」を選ばせる意味として、最も適切なものはどれでしょう?
- 選んだフォルダの中身が自動的にクラウドへ保存される
- 選んだフォルダとその中身が、Claude Code の作業対象になる
- 選んだフォルダ以外のファイルが削除される
- フォルダを選ばないと料金が発生する
答えを見る
正解:2
Claude Code は指定されたフォルダを作業場所として扱います。だからこそ、大事なファイルが入ったフォルダをいきなり選ぶのは避け、練習用の空フォルダから始めるのが安全です。クラウドへの自動保存も、他のファイルの削除も起きません。