2-0 CLI とデスクトップアプリ、どちらで始めるか
Claude Code はターミナル(CLI)とデスクトップアプリのどちらでも使えます。3つの質問で自分に合うほうを選び、後から乗り換えられることまで理解します。非エンジニア向けの環境選択ガイド。
このレッスンでわかること
第2章はセットアップの章です。ただしその前に、決めておくことがひとつあります。Claude Code をどこで動かすかです。
- Claude Code には「同じ中身の、見た目が違う入口」が複数ある
- 自分に合う入口を3つの質問で選べる
- 後から乗り換えられるし、併用もできる
先に結論を言うと、**どちらを選んでも第3章以降の内容は同じです。**ここで悩みすぎる必要はありません。
「同じ中身、違う入口」という前提
Claude Code は、次のような複数の場所から使えます。
| 入口 | どんなもの |
|---|---|
| ターミナル(CLI) | 黒い画面に文字で指示する、いちばん基本の形 |
| デスクトップアプリ | Claude アプリの中にある「Code」タブ。ボタンやパネルで操作できる |
| エディタ拡張 | VS Code などの開発ツールに組み込んで使う |
| Web 版 | ブラウザから使う(GitHub 連携が前提) |
大事なのは、これらが別々の製品ではないということです。公式の言葉を借りれば、すべての入口が同じエンジンにつながっています。設定ファイル(第5章で扱う CLAUDE.md)も、外部ツール連携(第9章の MCP)も、どの入口からでも共通で効きます。
本カリキュラムでは、このうちターミナル(CLI)とデスクトップアプリの2つを扱います。エディタ拡張は開発者向け、Web 版は後述の理由で本カリキュラムの用途に合わないためです。
先に共通の前提をひとつ。 どの入口を選んでも、**Claude の無料プランでは Claude Code は使えません。**Pro などの有料プラン、または API の従量課金契約が必要です(1-3 で扱った内容です)。
3つの質問で選ぶ
質問1:会社のパソコンで、ソフトを自由にインストールできますか
- できない/申請が要る → ターミナル(CLI) が有利なことがあります。Mac のターミナルも Windows の PowerShell も、もともとパソコンに入っているアプリだからです。ただし Claude Code 自体のインストールは結局必要なので、どちらにせよ申請は要ります
- できる → 次の質問へ
質問2:黒い画面に、抵抗がありますか
- 正直、こわい/見るのも嫌 → デスクトップアプリ。ボタンとパネルで操作でき、変更内容も画面上で見比べられます
- 気にならない/慣れてみたい → 次の質問へ
質問3:将来、決まった作業を自動で回したいですか
「毎朝9時に集計する」のように、人が操作しなくても動く仕組みを作りたい場合です。
- やってみたい → ターミナル(CLI)。自動実行の仕組みは CLI 側にしかありません
- 今はそこまで考えていない → どちらでも構いません。迷ったらデスクトップアプリのほうが最初の一歩は軽いです
選んだら、進む先
| 選んだ入口 | 次に読むレッスン |
|---|---|
| ターミナル(CLI)・Windows | 2-1 Claude Code を Windows にインストールする手順 |
| ターミナル(CLI)・Mac | 2-2 Claude Code を Mac にインストールする手順 |
| デスクトップアプリ | 2-4 デスクトップアプリをインストールする |
CLI を選んだ方は、そのあと 2-3(初回起動チェックリスト)へ。 デスクトップアプリを選んだ方は、そのあと 2-5(デスクトップアプリの初回チェックリスト)へ進んでください。
**第3章から先は共通です。**どちらを選んでも同じ内容を学べます。
それぞれの得意・不得意
選んだあとに「やっぱりもう片方が良かったかも」と思ったときのために、違いをまとめておきます。
| ターミナル(CLI) | デスクトップアプリ | |
|---|---|---|
| 見た目 | 文字だけ | ボタン・パネル・差分表示 |
| 変更内容の確認 | 文字で読む | 画面で見比べられる |
| 画像や PDF を渡す | できない | ドラッグ&ドロップでできる |
| 複数の作業を並行 | 別のウィンドウを開く | タブで切り替えられる |
| 決まった時刻の自動実行 | できる | 予約実行の機能あり |
| 人の操作なしで動かす | できる | 対話的な利用が前提 |
| 前提ソフト | Claude Code のみ | Windows は Git も必要 |
「どちらが優れているか」ではなく、得意な場面が違うと考えてください。公式も「複数の作業を並べて見たい・変更を目で確認したいならデスクトップ、自動化やターミナル作業が好きなら CLI」という整理をしています。
Web 版を本カリキュラムで扱わない理由
ブラウザから使える Web 版もありますが、本カリキュラムでは扱いません。手元のパソコンにある Excel や CSV のファイルを直接扱えないためです。Web 版は GitHub のリポジトリをクラウド上に複製して作業する仕組みで、あなたのパソコンの中身は見えません。
本カリキュラムは第3章以降、手元のファイルを扱う内容が中心になります。そのため、パソコン上で動く CLI かデスクトップアプリを前提とします。
後から乗り換えられます
ここが安心してよい点です。
- **両方インストールしても構いません。**同じパソコンで、同じ作業フォルダに対して並行して使えます
- **設定は共有されます。**CLAUDE.md(第5章)、MCP の接続設定(第9章)、権限のルールは、どちらから設定しても両方に効きます
- ただし会話の履歴は別々です。CLI で話した内容がデスクトップアプリに引き継がれるわけではありません
つまり「まずデスクトップアプリで慣れて、自動化したくなったら CLI も入れる」という進み方ができます。最初の選択は、やり直しの効く選択です。
やってみよう
- 3つの質問に答える:上の質問1〜3に順に答え、自分がどちらを使うか決めましょう。紙に書き出す必要はありません。決めるだけで十分です
- 前提を確認する:claude.ai にログインし、有料プラン(Pro 以上)に入っているかを確認しましょう。入っていなければ、ここで手続きを済ませておきます
- 進む先をブックマークする:上の表で自分が次に読むレッスンを確認し、ブラウザのタブを開いておきましょう
まとめ
- Claude Code は複数の入口から使えるが、中身は同じエンジン。設定も共通で効く
- 本カリキュラムはターミナル(CLI)とデスクトップアプリの2つを扱う
- 選ぶ基準は「黒い画面への抵抗」と「自動化したいか」の2点で足りる
- 後から乗り換えられるし、併用もできる。最初の選択で悩みすぎない
- Web 版は手元のファイルを扱えないため、本カリキュラムでは扱わない
- どの入口でも、無料プランでは Claude Code は使えない
理解度チェック
Q1. ターミナル版とデスクトップアプリ版の関係として、最も適切なものはどれでしょう?
- まったく別の製品で、できることも料金も異なる
- 同じエンジンの別の入口であり、CLAUDE.md や MCP の設定は共通で効く
- デスクトップアプリは体験版で、本格利用にはターミナル版が必須
- 両方を同じパソコンに入れることはできない
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正解:2
公式は「すべての入口が同じ Claude Code エンジンにつながっている」と説明しています。CLAUDE.md、MCP サーバーの設定、権限のルールはどの入口からでも共通です。両方を同じパソコンに入れて併用することもできます(ただし会話の履歴は別々に管理されます)。
Q2. 「毎朝9時に売上を集計する」のように、人が操作しなくても動く仕組みを作りたい場合、どちらを選ぶべきでしょう?
- デスクトップアプリ。ボタン操作のほうが確実だから
- Web 版。クラウド上で動くから
- ターミナル(CLI)。人の操作なしで動かす仕組みは CLI 側にある
- どちらでも同じなので、好みで選んでよい
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正解:3
決まった手順を人の操作なしに実行する用途は、CLI が担当します。デスクトップアプリにも予約実行の機能はありますが、対話的な利用が前提です。なお、この判断が必要になるのは第10章以降の応用段階なので、今すぐ決められなくても問題ありません。後から CLI を追加でインストールできます。