AI Tools 2026年6月11日

2-1 Claude Code を Windows にインストールする手順

Windows パソコンに Claude Code を導入する手順を、PowerShell の開き方から動作確認まで初心者向けに解説。コマンドが見つからない・権限エラー・社用PCのプロキシなど、つまずきやすいポイントの対処法もまとめました。

このレッスンでわかること

このレッスンでは、Windows パソコンに Claude Code をインストールして、「コマンドが動く状態」になるまでを一歩ずつ進めます。

  • インストール前に準備しておくもの(Claude アカウントとプラン)
  • PowerShell(パワーシェル)の開き方と、最低限の使い方
  • Claude Code のインストール手順(2つの方法と選び方)
  • インストールが成功したかを確認する方法
  • うまくいかないときの代表的な原因と対処法

「ターミナル」「コマンド」という言葉に身構えてしまう方も大丈夫です。このレッスンで実際に入力するコマンドは数行だけで、すべてコピー&ペーストで進められます。

なお、インストール手順は今後のアップデートで変わる可能性があります。迷ったら公式ドキュメント(code.claude.com/docs)で最新の手順を確認してください。

事前準備:Claude アカウントとプラン

Claude Code を使うには、Anthropic 社の「Claude」アカウントが必要です。インストールの前に、次の2点を確認しておきましょう。

1. Claude アカウントを持っているか

ブラウザで claude.ai にアクセスし、ログインできるか確認します。まだアカウントがない場合は、メールアドレスまたは Google アカウントで無料登録できます。

2. 有料プランに入っているか

Claude Code を日常的に使うには、Pro プランなどの有料プランへの加入が現実的です。無料プランでは利用に強い制限があるため、本格的に学習を進めるなら Pro プラン以上をおすすめします(プランの内容や価格は変わることがあるので、claude.ai の料金ページで最新情報を確認してください)。

会社で API キーを発行してもらっている場合は、それを使う方法もありますが、このカリキュラムでは「個人の Claude アカウントでログインする」前提で進めます。

PowerShell を開く

Claude Code は「コマンド」で操作するツールです。Windows でコマンドを入力する場所が PowerShell(パワーシェル) です。

「黒い画面」と聞くと難しそうに感じますが、実態は「文字で指示を出すための入力欄」にすぎません。チャットアプリの入力欄に文章を打つのと同じ感覚で使えます。

ステップ1:PowerShell を起動する

  1. キーボードの Windows キー を押します(画面左下の田の字マークのキーです)
  2. そのまま powershell と入力します
  3. 検索結果に「Windows PowerShell」が表示されたら、Enter キーを押します

青い(または黒い)ウィンドウが開き、次のような表示が出れば成功です。

PS C:\Users\あなたのユーザー名>

この PS C:\...> の部分を「プロンプト」と呼びます。「次のコマンドをどうぞ」という合図です。この後ろに文字を入力していきます。

ステップ2:試しに1つコマンドを打ってみる

肩慣らしに、今いる場所(フォルダ)を表示するコマンドを打ってみましょう。次の1行を入力して Enter を押します。

pwd

C:\Users\あなたのユーザー名 のような表示が出れば OK です。これで「コマンドを入力して Enter で実行する」という基本操作は習得済みです。

よくあるつまずき:どこに入力すればいいかわからない

ウィンドウ内のどこをクリックしても、入力されるのは常に一番下のプロンプトの位置です。カーソルが見当たらないときは、ウィンドウを一度クリックしてから入力してみてください。

Claude Code をインストールする

インストール方法は大きく2つあります。

方法コマンド向いている人
ネイティブインストーラ(推奨)PowerShell 用のインストールコマンドほとんどの人。Node.js 不要で自動更新あり
npm 経由npm install -g @anthropic-ai/claude-codeすでに Node.js を使っている人

迷ったらネイティブインストーラを選んでください。前提となるソフトが不要で、手順がシンプルです。

なお、以前の Claude Code は「Windows では WSL(Windows 上で Linux を動かす仕組み)が必要」とされていましたが、現在は Windows にネイティブ対応しています。古い解説記事で WSL のセットアップから始めているものを見かけても、今は不要なので安心してください。

ステップ1:インストールコマンドを実行する

PowerShell に、公式のインストールコマンドを貼り付けて Enter を押します。最新のコマンドは公式ドキュメント(code.claude.com/docs)に掲載されています。執筆時点では次の形式です。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

irm は「指定した URL から内容を取得する」、iex は「取得した内容を実行する」という PowerShell の命令です。つまりこの1行で「公式サイトからインストール用プログラムを取ってきて実行する」という意味になります。

実行すると、ダウンロードとインストールの進行状況が表示されます。1〜2分ほどで完了することが多いです。

ステップ2:PowerShell を開き直す

インストール直後は、今開いている PowerShell が新しいコマンドを認識していないことがあります。**いったん PowerShell のウィンドウを閉じて、もう一度開き直してください。**これは「最新の状態を読み込み直す」ためのひと手間で、インストール系のトラブルの多くはこれだけで解決します。

ステップ3:動作確認をする

開き直した PowerShell で、次のコマンドを実行します。

claude --version

1.x.x のようなバージョン番号が表示されれば、インストールは成功です。おめでとうございます。

あわせて、環境の健康診断をしてくれるコマンドも覚えておきましょう。

claude doctor

インストール状態や設定に問題がないかを自動チェックしてくれます。今後「なんだか動かない」と感じたときの最初の一手になります。

(参考)npm でインストールする場合

すでに Node.js をパソコンに入れている方は、次のコマンドでもインストールできます。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

ただし npm 版は自動更新がなく、アップデートも手動になります。特別な理由がなければネイティブインストーラを使いましょう。

よくあるつまずきと対処法

「claude が見つかりません」と表示される

claude --version を打ったときに、次のようなエラーが出るケースです。

claude : 用語 'claude' は、コマンドレット、関数、... として認識されません。

原因のほとんどは次の2つです。

  1. PowerShell を開き直していない — インストール後は必ずウィンドウを閉じて開き直します
  2. PATH(コマンドの置き場所リスト)に登録されていない — パソコンを一度再起動すると解決することが多いです。それでもだめなら claude doctor(実行できる場合)や公式ドキュメントのトラブルシューティングを確認します

「実行ポリシー」のエラーで弾かれる

インストールコマンドの実行時に「スクリプトの実行が無効になっているため…」というエラーが出ることがあります。これは Windows の安全装置で、見知らぬスクリプトの実行を防ぐ仕組みです。

今回のセッションだけ一時的に許可してから、再度インストールコマンドを実行します。

Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy RemoteSigned
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

-Scope Process を付けているので、影響はこの PowerShell ウィンドウの中だけです。ウィンドウを閉じれば元の設定に戻るため、安心して実行できます。

権限エラー(管理者権限を求められる)

途中で「ユーザーアカウント制御(UAC)」の確認画面が出たら「はい」を選んで進めます。それでも権限エラーで止まる場合は、PowerShell を管理者として実行してみてください。スタートメニューで「Windows PowerShell」を右クリックし、「管理者として実行」を選びます。

社用 PC でダウンロードに失敗する(プロキシ環境)

会社のパソコンでは、社内ネットワークが「プロキシ」という中継サーバーを経由していることがあり、インストール用のダウンロードがブロックされる場合があります。

  • エラーに timeoutconnection refused などの通信系の文言が出る場合は、プロキシが原因の可能性が高いです
  • 対処には社内のプロキシ設定(アドレスとポート番号)が必要なので、情報システム部門に確認するのが最短です
  • そもそも社用 PC へのソフトウェア導入が申請制の会社も多いので、インストール前にルールを確認しておきましょう

やってみよう

  1. PowerShell を開いて pwd を実行し、表示されたフォルダの場所をメモしてください
  2. Claude Code をインストールし、claude --version でバージョン番号を確認してください
  3. claude doctor を実行して、チェック結果にエラーがないか眺めてみてください(内容を全部理解できなくて大丈夫です。「健康診断の結果票」を見る感覚で OK です)

まとめ

  • Claude Code の利用には Claude アカウント(実用上は Pro 以上の有料プラン)が必要
  • Windows でのコマンド入力は PowerShell で行う。Windows キー →「powershell」で起動できる
  • インストールはネイティブインストーラ(PowerShell 用コマンド)が推奨。npm 版は自動更新がない
  • 現在の Claude Code は Windows ネイティブ対応。古い記事にある WSL 必須の手順は不要
  • インストール後は PowerShell を開き直し、claude --version で動作確認する
  • トラブル時は claude doctor が最初の一手。最新手順は公式ドキュメント(code.claude.com/docs)で確認する

理解度チェック

Q1. インストール後に claude --version を実行したら「認識されません」とエラーが出ました。最初に試すべき対処はどれでしょう?

  • A. パソコンを初期化する
  • B. PowerShell をいったん閉じて開き直す
  • C. Claude アカウントを作り直す
  • D. ウイルス対策ソフトをアンインストールする
解答を見る

正解:B

インストール直後の PowerShell は、新しく追加されたコマンドをまだ読み込んでいないことがあります。ウィンドウを開き直す(場合によっては PC を再起動する)だけで解決するケースが大半です。A・C・D はいずれも原因と無関係です。

Q2. Windows への Claude Code 導入について、正しい説明はどれでしょう?

  • A. Windows では必ず WSL をセットアップしないと使えない
  • B. インストールには Photoshop が必要
  • C. 現在は Windows にネイティブ対応しており、PowerShell から直接インストールできる
  • D. Windows 版は存在しないため Mac を購入する必要がある
解答を見る

正解:C

以前は WSL の利用が推奨されていましたが、現在の Claude Code は Windows ネイティブ対応です。PowerShell でインストールコマンドを実行すればそのまま使えます。