AI Tools 2026年8月27日

6-3 Automations で定期実行する

決まった時刻や間隔で Codex に作業させる Automations の使い方。自然言語で設定できる仕組み、定期実行に向く作業と向かない作業、暴走させないための設計を非エンジニア向けに解説します。

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先に読む6-1 Skills でノウハウを預ける/3-3 自分の運用モードを決める

このレッスンでわかること

ここまでは「頼んだら動く」でした。**Automations は「頼まなくても動く」**仕組みです。

  • 定期実行の設定ができる
  • 向いている作業と向かない作業の区別がつく
  • 暴走させないための設計がわかる

Automations とは

決まった時刻や間隔で、Codex に作業させる仕組みです。

  • 毎週月曜の朝に、先週のデータを集計させる
  • 毎月初に、月次レポートのひな形を作らせる
  • 一定間隔で、指定したフォルダの変化を確認させる

人が操作しなくても動きます。

自然言語で設定できる

ここが扱いやすい点です。設定ファイルを書く必要はありません。

対話画面に入力します。

毎週月曜の朝9時に、先週分の sales.csv を集計して
週次サマリーを作る自動実行を設定してください。

設定したら、次にいつ実行されるかを教えてください。

時刻の指定も、作業内容も、日本語で伝えられます。

6-1 の Skill と組み合わせる

Automations の真価は、Skill と組み合わせたときに出ます。

6-1 で monthly-report という Skill を作りました。定期実行では、それを呼ぶだけで済みます。

毎月1日の朝に monthly-report を実行する設定を作ってください。
対象ファイルは、その時点の最新の売上CSVにしてください。

手順は Skill に書いてあるので、定期実行側には「いつ」「何を呼ぶか」だけを書けばよいことになります。手順を変えたくなったら Skill を直すだけです。

向いている作業・向かない作業

判断基準は「結果を確認しなくても害がないか」です。

向いている

作業理由
集計・要約出力を作るだけ。元データは変わらない
状況の確認と報告読むだけ
ひな形の準備あとで人が手を入れる前提

**共通するのは「作って置いておくだけ」**という点です。人が後で見て、必要なら直せます。

向かない

作業理由
送信・投稿相手がいる。取り消せない
既存ファイルの上書き元に戻せない
削除元に戻せない
判断を伴う作業人が決めるべきこと

「人が見る前に、外に出ていくもの」は自動化しないでください。

線の引き方

同じ月次レポートでも、こう分かれます。

内容判定
レポートを作って保存する✅ 自動化してよい
レポートを作って関係者にメール送信する❌ 送信は人がする

「作るところまで自動、出すのは人」——この線を守れば事故が起きません。

暴走させない設計

自動実行は、人が見ていないところで動きます。3つの備えをしてください。

1. 第3章の設定を効かせる

サンドボックスは自動実行中も効きます。workspace-write にしておけば、作業フォルダの外には出られません。

**これがいちばん確実な歯止めです。**自動実行を設定する前に、第3章の設定を見直してください。

2. 出力先を分ける

自動実行の成果物は、手作業のものと別のフォルダに出させてください。

出力先は auto-output/ フォルダにしてください。
既存のファイルは上書きせず、日付を付けた新しいファイルとして保存してください。

「上書きしない」を明示するのがポイントです。

3. 結果を確認する習慣

設定して終わりにしないでください。

  • 最初の数回は必ず結果を見る
  • 想定と違えば設定を直す
  • しばらく使わないものは止める

3つ目が忘れられがちです。動いていることを忘れた自動実行がいちばん危険です。

管理する

設定したものは一覧で確認できます。

いま設定されている自動実行を一覧で教えてください。
それぞれ次にいつ実行されるかも教えてください。

止めたいときも日本語で頼めます。

週次サマリーの自動実行を止めてください。

定期的に一覧を見て、不要なものを止める習慣をつけてください。

パソコンを閉じたらどうなるか

手元で動く自動実行は、パソコンが動いていないと実行されません。

「毎朝9時」と設定しても、その時刻にパソコンが閉じていれば動きません。

確実に毎回動かしたい場合は、クラウド実行(5-2)と組み合わせる必要があります。ただしその場合、GitHub 連携などの前提が付きます。

まずは**「パソコンを開いている時間帯」に設定する**のが現実的です。

やってみよう

  1. 候補を洗い出す:自分の業務で「毎週・毎月、決まってやっている作業」を3つ書き出しましょう
  2. 線引きする:その3つを「作るだけ / 外に出るもの」に分類してください。外に出るものは自動化しないと決めます
  3. 設定を確認する:第3章の設定(承認モードとサンドボックス)が workspace-write になっているか確認しましょう
  4. 1つ設定する:練習用フォルダで、簡単な集計を定期実行させてみてください。出力先は専用フォルダにします
  5. 一覧して止める:設定した自動実行を一覧させ、確認したら止めてください

演習5まで通すと、「設定して、確認して、止める」の一周ができます。

まとめ

  • Automations は頼まなくても動く仕組み。時刻や間隔を指定できる
  • 設定は自然言語でできる
  • Skill と組み合わせると、手順は Skill、タイミングは Automations に分けられる
  • 判断基準は「結果を確認しなくても害がないか
  • 「作るところまで自動、出すのは人」
  • 暴走対策は3つ。サンドボックスを効かせる / 出力先を分ける / 結果を確認する
  • 上書きしないを明示する
  • 手元の自動実行はパソコンが動いていないと実行されない
  • 定期的に一覧を見て、不要なものを止める

理解度チェック

Q1. 定期実行に向いていない作業はどれでしょう?

  1. 週次の売上データを集計してサマリーを作る
  2. 指定フォルダの状況を確認して報告する
  3. 作成したレポートを関係者にメールで送信する
  4. 月次レポートのひな形を用意する
答えを見る

正解:3

送信は相手がいて、取り消せません。人が見る前に外へ出ていくものは自動化しないでください。「作るところまで自動、出すのは人」という線を守ります。1・2・4 はいずれも作って置いておくだけなので、後から人が確認できます。

Q2. 自動実行を設定する前に、いちばん確実な歯止めになるのはどれでしょう?

  1. 実行間隔を長くする
  2. サンドボックスを workspace-write にして、作業フォルダの外に出られないようにする
  3. 設定の名前を分かりやすくする
  4. 実行時刻を深夜にする
答えを見る

正解:2

サンドボックスは自動実行中も効きます。人が見ていない時間に動くからこそ、範囲を物理的に制限しておくことが効きます。あわせて出力先を専用フォルダに分け、上書きしない指定をしておくと安全です。