2-1 Codex アプリを入れて初回確認する
ChatGPT デスクトップアプリをインストールし、Codex で最初の動作確認を終えるまでの手順。実行場所の選択、作業フォルダの指定、承認モードの初期設定、差分の確認までを非エンジニア向けに解説します。
このレッスンでわかること
2-0 で「Codex アプリで始める」を選んだ方向けです。CLI を選んだ方は 2-2 へ進んでください。
- アプリをインストールして Codex を開ける
- 実行場所と作業フォルダを正しく指定できる
- 承認モードを安全な設定で始められる
まず結論:3ステップ
- ChatGPT デスクトップアプリをインストールする
- ChatGPT アカウントでサインインする
- Codex を開いて、実行場所と作業フォルダを指定する
Node.js のような前提ソフトは不要です。
| OS | 提供状況 |
|---|---|
| macOS / Windows | あり |
| Linux | デスクトップアプリの提供なし → CLI(2-2)へ |
ステップ1:インストールする
ChatGPT の公式サイトからデスクトップアプリを入手します。Windows は Microsoft Store 経由でも入手できます。
[スクリーンショット] ダウンロードページ。自分の OS 用のボタンが分かるもの
インストールの流れは一般的なアプリと同じです。Mac はアイコンを「アプリケーション」へドラッグ、Windows はインストーラの案内に従います。
ステップ2:サインインする
アプリを起動し、ChatGPT アカウントでサインインします。ブラウザでログインするときと同じアカウントです。
Codex が見当たらない場合は次を確認してください。
- 法人アカウント(Business / Enterprise):管理者による有効化が必要なことがあります。情報システム部門に確認してください
- サインイン直後:アプリを一度終了して開き直すと反映されることがあります
ステップ3:作業する場所を決める
ここが Codex アプリの肝です。指示を出す前に決める項目があります。
[スクリーンショット] Codex の初期画面。実行場所・フォルダ・承認モードのコントロールの位置
実行場所を選ぶ
**Local(自分のパソコン)を選んでください。**手元のファイルを扱う本カリキュラムでは必須です。Cloud や SSH は第5章まで使いません。
作業フォルダを選ぶ
Codex は指定したフォルダとその中身を作業場所として扱います。大事なファイルが入ったフォルダをいきなり選ぶのは避け、まず練習専用の空フォルダを作りましょう。
- Mac:Finder で右クリック →「新規フォルダ」→
codex-practice - Windows:エクスプローラーで右クリック →「新規作成」→「フォルダー」→
codex-practice
[スクリーンショット] フォルダ選択の操作と、選択後の表示
承認モードを選ぶ
ここが安全に関わる設定です。
| モード | どうなるか |
|---|---|
| Read-only(読み取りのみ) | ファイルを読むだけ。書き換えない |
| Auto | 作業フォルダ内は自動で進め、外に出るときは確認する |
| Full Access | 制限なし |
**最初は Read-only か Auto を選んでください。**Full Access は意味がわかるまで使わないでください。
第3章で、この承認モードとサンドボックスの関係を扱います。**Codex には承認とは別に、OS レベルで触れる範囲を制限する仕組みがあります。**ここが Codex のいちばんの特徴です。
初回の動作確認
挨拶テスト
こんにちは。あなたは何ができますか?
日本語で返答があれば成立しています。
ファイル作成テスト
承認モードを Auto にしてから頼んでください(Read-only では書き込めません)。
test.txt というファイルを作って、中身に「Codexの動作確認」と書いてください。
実行前に変更内容が差分として表示され、承認するか選べます。
[スクリーンショット] 差分表示と、承認/却下の操作
確認する
test.txt の中身を表示して
Finder やエクスプローラーで実物を見るのも確実です。
却下してみる
あえて失敗させる練習です。memo.txt の作成を頼み、確認画面で却下してください。
- エラーにならず、会話がそのまま続くこと
memo.txtが作られていないこと
却下は失敗ではありません。「よく分からない操作を求められたら、まず却下して質問する」が安全な付き合い方です。
初回チェックリスト
| # | 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 1 | アプリを起動して Codex を開けた | 画面が表示される |
| 2 | サインインできた | 起動時にサインインを求められない |
| 3 | 実行場所を Local にできた | 表示が Local になっている |
| 4 | 練習用フォルダを選べた | 現在のフォルダが codex-practice |
| 5 | 承認モードを確認した | Read-only か Auto になっている |
| 6 | 日本語で会話できた | 挨拶テストの返答 |
| 7 | 差分を見て承認できた | test.txt ができた |
| 8 | 却下しても会話が続いた | memo.txt が作られていない |
よくあるつまずきと対処法
Codex が見当たらない — 法人アカウントでは管理者による有効化が必要な場合があります。自己判断で設定を変えず、情報システム部門に相談してください。
フォルダを選んでも作業できない — 承認モードが Read-only になっていないか確認してください。
画面が説明と違う — アプリは頻繁に更新されます。更新を確認したうえで、本文の目的(例:「作業するフォルダを選ぶ」)に相当する操作を探してください。
やってみよう
- チェックリストの1〜8をすべて実施してください
- 「test.txt の中身を書き換えて」と頼み、編集の差分が新規作成とどう違って見えるか確認しましょう
- 承認モードを Read-only に変えてファイル作成を頼み、書き込めないことを確認してください。確認したら Auto に戻します
演習3は、承認モードが実際に効いていることを体感するための練習です。
まとめ
- Codex アプリは Node.js 不要。ChatGPT アカウントでサインインするだけ
- Linux 版のデスクトップアプリはない
- 実行場所は Local。手元のファイルを扱うために必須
- 最初は練習用の空フォルダを選ぶ
- 承認モードは最初は Read-only か Auto
- 変更は差分で確認してから承認する。却下してもエラーにはならない
理解度チェック
Q1. 初めて Codex を使うとき、承認モードとして適切でないものはどれでしょう?
- Read-only
- Auto
- Full Access
- まず Read-only で試し、必要になったら Auto に上げる
答えを見る
正解:3
Full Access は制限なく実行できる設定で、何が起きるかを理解してから使うべきものです。学習段階では Read-only(読むだけ)か Auto(作業フォルダ内は自動、外は確認)が適しています。第3章で運用設計を扱います。
Q2. Codex に「作業するフォルダ」を選ばせる意味として、最も適切なものはどれでしょう?
- 選んだフォルダの中身が自動的にクラウドへ保存される
- 選んだフォルダとその中身が、Codex の作業対象になる
- 選んだフォルダ以外のファイルが削除される
- フォルダを選ばないと課金される
答えを見る
正解:2
Codex は指定されたフォルダを作業場所として扱います。だからこそ、大事なファイルが入ったフォルダをいきなり選ぶのは避け、練習用の空フォルダから始めるのが安全です。