2-0 4つの入口から自分の入口を選ぶ
Codex アプリ・CLI・Web版・Chrome拡張のどれで始めるかを、3つの質問で決めます。手元で動かすかクラウドで動かすかの違い、後から乗り換えられることまでを非エンジニア向けに解説します。
このレッスンでわかること
第2章はセットアップの章です。その前に決めることがあります。Codex をどこで動かすかです。
- 4つの入口の違いがわかる
- 3つの質問で自分に合うものを選べる
- 後から乗り換えられることがわかる
先に結論を書くと、**どれを選んでも第3章以降の内容は同じです。**ここで悩みすぎる必要はありません。
いちばん大事な分かれ目:手元かクラウドか
Codex の入口を理解する鍵は、作業がどこで行われるかです。
| 手元のパソコンで動く | クラウドで動く | |
|---|---|---|
| 触れるもの | あなたのパソコンの中のファイル | クラウドに複製されたリポジトリ |
| 向いていること | Excel や資料など、手元のファイルの処理 | 時間のかかる作業を投げておく |
| 必要なもの | インストール | 有料プラン、GitHub 連携 |
**手元の Excel や資料を扱いたいなら、手元で動く入口を選んでください。**クラウド側は、あなたのパソコンの中身を見られません。
ここは Claude Code の Web 版と同じ構図です。「クラウドで動く=高機能」ではなく、用途が違います。
4つの入口
| 入口 | 動く場所 | 見た目 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Codex アプリ | 手元 / クラウド | GUI | 迷ったらこれ |
| CLI | 手元 | ターミナル | 黒い画面に抵抗がない人 |
| Web 版 | クラウド | ブラウザ | 開発の文脈で使う人 |
| Chrome 拡張 | ブラウザ | GUI | ブラウザ上の作業を任せたい人 |
このほか IDE 拡張(VS Code など)と GitHub Action もありますが、開発者向けなので本カリキュラムでは扱いません。
3つの質問で選ぶ
質問1:手元のファイル(Excel・資料など)を扱いたいですか
- はい → Codex アプリか CLI。Web 版はローカルのファイルを触れません
- いいえ/ブラウザ上の作業を任せたい → Chrome 拡張(第5章で扱います)
質問2:黒い画面に抵抗がありますか
- 正直、こわい → Codex アプリ。ボタンとパネルで操作でき、変更内容も画面で見比べられます
- 気にならない/慣れてみたい → 次の質問へ
質問3:将来、決まった作業を自動で回したいですか
人が操作しなくても動く仕組みを作りたい場合です。
- やってみたい → CLI。自動実行の仕組みは CLI 側にあります
- 今はそこまで考えていない → Codex アプリで構いません
選んだら、進む先
| 選んだ入口 | 次に読むレッスン |
|---|---|
| Codex アプリ | 2-1 Codex アプリを入れて初回確認する |
| CLI | 2-2 CLI を入れて初回確認する |
そのあと 2-3(最初の指示を出してみる)は共通です。第3章から先も共通なので、どちらを選んでも同じ内容を学べます。
Chrome 拡張だけを使いたい場合も、まず 2-1 でアプリを入れてください。Chrome 拡張はアプリの設定から導入します。
それぞれの得意・不得意
あとで「やっぱりもう片方が良かったかも」と思ったときのために、違いをまとめておきます。
| Codex アプリ | CLI | |
|---|---|---|
| 見た目 | ボタン・パネル・差分表示 | 文字だけ |
| 変更内容の確認 | 画面で見比べられる | 文字で読む |
| 複数の作業を並行 | タブで切り替えられる | 別ウィンドウを開く |
| 元のファイルに触れずに試す | Worktree モードがある | コマンドで対応 |
| 人の操作なしで動かす | 対話的な利用が前提 | できる |
| 対応OS | macOS / Windows | macOS / Windows / Linux |
**Linux 用のデスクトップアプリは提供されていません。**Linux をお使いなら CLI を選んでください。
後から乗り換えられます
ここは安心してよい点です。
- **両方インストールして構いません。**同じパソコンで併用できます
- **設定は共有されます。**AGENTS.md(第4章)や Skills(第6章)は、どちらから設定しても両方に効きます
- アプリで始めたスレッドを、あとから別の入口で続けることもできます
つまり「まずアプリで慣れて、自動化したくなったら CLI も入れる」という進み方ができます。最初の選択は、やり直しの効く選択です。
やってみよう
- 3つの質問に答える:質問1〜3に順に答え、自分がどちらを使うか決めましょう
- 前提を確認する:ChatGPT にログインできるか確認してください。プランの確認は 1-3 で扱いました
- 進む先を開いておく:上の表で次に読むレッスンを確認し、ブラウザのタブを開いておきましょう
まとめ
- いちばん大事な分かれ目は「手元で動くか、クラウドで動くか」
- 手元の Excel や資料を扱いたいなら、手元で動く入口(アプリか CLI)を選ぶ
- 迷ったら Codex アプリ。GUI で差分を確認しながら進められる
- Linux にはデスクトップアプリがないので CLI を選ぶ
- 自動実行の仕組みを作りたいなら CLI
- **併用できるし、設定は共有される。**最初の選択で悩みすぎない
理解度チェック
Q1. 手元のパソコンにある Excel ファイルを整理させたい場合、選ぶべきでない入口はどれでしょう?
- Codex アプリ(Local モード)
- CLI
- Web 版
- どれでも同じように扱える
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正解:3
Web 版はクラウド上で動き、あなたのパソコンの中身を見られません。手元のファイルを扱う用途には、アプリの Local モードか CLI を使います。「クラウドで動く=高機能」ではなく、用途が違うと理解してください。
Q2. Codex アプリと CLI の関係として、正しいものはどれでしょう?
- どちらか一方を選んだら、もう一方は使えない
- 併用でき、AGENTS.md や Skills などの設定は共有される
- CLI は上級者専用で、アプリではできないことが多い
- アプリは体験版で、本格利用には CLI が必須
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正解:2
同じパソコンに両方入れて併用できます。指示ファイルや Skills はどちらから設定しても両方に効きます。得意な場面が違うだけで、上下関係はありません。ただし人の操作なしに動かす自動実行は CLI 側の役割です。