AI Tools 2026年8月27日

5-2 クラウドと GitHub に任せる

Codex のクラウド実行を非エンジニア向けに解説。手元での実行との違い、GitHub 連携が前提になる理由、何がクラウド向きで何が向かないかの判断軸を扱います。

難易度基本的な操作を一度試したことがある前提です所要時間約 50 分種別学習コース

先に読む5-1 GUI で並行作業する|マルチスレッドと差分レビュー

このレッスンでわかること

  • クラウド実行が何をするものかがわかる
  • 手元での実行と、どう使い分けるかがわかる
  • GitHub が必要な理由と、必要でない場合がわかる

**このレッスンは有料プラン(Plus 以上)が前提です。**無料プランの方は読み物として押さえ、第6章へ進んで構いません。

クラウド実行とは

これまでは手元のパソコンでCodex を動かしてきました。クラウド実行は、OpenAI 側のコンピュータで作業させる仕組みです。

手元での実行クラウド実行
動く場所あなたのパソコンOpenAI 側
触れるものパソコン内のファイル複製されたリポジトリ
パソコンを閉じたら止まる動き続ける
必要なものインストールGitHub 連携、有料プラン

いちばんの違いは「パソコンを閉じても動き続ける」ことです。

何が嬉しいのか

長い作業を投げておけます。

  • 大量のファイルを一括処理させる
  • 時間のかかる調査をさせる
  • 複数の案を同時に作らせる

投げたあとはパソコンを閉じても構いません。あとで結果を見に行けばよいわけです。

さらに、スマホから状況を確認したり、新しい作業を投げたりすることもできます。

なぜ GitHub が必要なのか

ここが非エンジニアにとっての壁です。

クラウド実行は、GitHub というサービスに置かれたファイルを複製して作業します。あなたのパソコンの中身は見えません。

つまり「デスクトップの Excel をクラウドで処理させる」ということはできません。

GitHub とは

ファイルの置き場所と、変更履歴を管理するサービスです。もともと開発者向けですが、無料で使えます。

Claude Code 入門コースの Vercel 公開の回でも登場しました。似た位置づけです。

準備すること

  1. GitHub アカウントを作る(無料)
  2. Codex に GitHub へのアクセスを許可する
  3. 作業したいファイルを GitHub 上のリポジトリに置く

3つ目が、非エンジニアにとっては手間になります。「手元のファイルをそのまま扱う」という手軽さは失われます。

GitHub なしで使う方法もある

CLI からであれば、手元のフォルダをまとめてクラウドへ送るという方法もあります。GitHub アカウントを作らずにクラウド実行を試せます。

ただしこれは CLI の機能です。アプリだけを使っている場合は、GitHub 連携が必要になります。

使い分けの判断軸

素直な判断基準は「そのファイルがどこにあるか」です。

ファイルの場所使うもの
パソコンの中(Excel、資料など)手元での実行
GitHub 上のリポジトリクラウド実行
これから作る(既存ファイル不要)どちらでもよい

非エンジニアの日常業務は、ほとんどが1行目に該当します。クラウド実行が必要になる場面は、実はそれほど多くありません。

クラウドが効く場面

それでも、次のような場合は検討する価値があります。

  • 長時間かかる作業を投げておきたい。パソコンを占有したくない
  • 複数の案を同時に作らせて比べたい
  • 外出先から状況を確認したい

依頼した作業の受け取り方

クラウドで作業させた結果は、**そのまま自動で反映されるわけではありません。**変更内容を確認して、採用するかどうかを決めます。

流れはこうです。

  1. 作業を依頼する
  2. クラウド側で作業が進む(待たなくてよい)
  3. 変更内容が提案として返ってくる
  4. 差分を確認して、採用するか判断する

5-1 で扱った差分レビューと同じ考え方です。「勝手に反映されない」ので、確認の習慣は変わりません。

セキュリティ上の注意

クラウド実行では、ファイルが OpenAI 側に送られます。

  • 顧客の個人情報を含むファイル
  • 未公開の情報
  • 社外に出せない資料

これらを扱う場合、**会社のルールを必ず確認してください。**手元での実行なら外部に出ませんが、クラウド実行は話が別です。

**判断に迷ったら、手元での実行を選んでください。**多くの業務はそれで足ります。

やってみよう

  1. 必要性を判断する:自分の作業で「パソコンを閉じても進めておきたい」ものがあるか考えてみましょう。なければ、このレッスンは読み物で構いません
  2. プランを確認する:クラウド実行には有料プランが必要です。1-3 で確認した内容を思い出してください
  3. ルールを確認する:業務データをクラウドで扱ってよいか、会社の規程を確認しましょう
  4. (該当する方のみ)試す:GitHub アカウントを作り、練習用のリポジトリで簡単な作業を投げてみてください

まとめ

  • クラウド実行は OpenAI 側のコンピュータで作業させる仕組み
  • いちばんの違いは「パソコンを閉じても動き続ける」こと
  • **GitHub 上のファイルが対象。**パソコンの中の Excel は扱えない
  • 判断軸は「そのファイルがどこにあるか」。日常業務はほとんど手元での実行で足りる
  • 結果は提案として返る。差分を確認して採否を決める
  • **ファイルが外部に送られる。**会社のルールを必ず確認する
  • 迷ったら手元での実行

理解度チェック

Q1. デスクトップにある Excel ファイルを、クラウド実行で処理させたいと考えました。正しい理解はどれでしょう?

  1. そのまま処理できる
  2. クラウド実行は GitHub 上のファイルが対象で、パソコン内のファイルは扱えない
  3. 有料プランなら処理できる
  4. ファイル名を変えれば処理できる
答えを見る

正解:2

クラウド実行は OpenAI 側で動き、あなたのパソコンの中身にはアクセスしません。手元の Excel を扱うなら、手元での実行(アプリの Local モードか CLI)を使ってください。非エンジニアの日常業務の多くは、こちらで足ります。

Q2. 業務データをクラウド実行で扱う前に、必ず確認すべきことはどれでしょう?

  1. パソコンの空き容量
  2. ファイルが外部に送られるため、会社の情報取り扱い規程で許されているか
  3. インターネットの回線速度
  4. GitHub の有料プランに入っているか
答えを見る

正解:2

クラウド実行ではファイルが OpenAI 側に送られます。手元での実行では外部に出ないため、ここは扱いが大きく異なります。顧客情報や未公開情報を含む場合は特に、会社のルールを確認してください。迷ったら手元での実行を選ぶのが安全です。