2-2 CLI を入れて初回確認する
Codex CLI を Mac・Windows・Linux にインストールし、初回の動作確認を終えるまでの手順。インストール方法の選び方、Linux で必要な追加ソフト、承認モードとサンドボックスの初期設定を非エンジニア向けに解説します。
このレッスンでわかること
2-0 で「CLI で始める」を選んだ方、または Linux をお使いの方向けです。アプリを選んだ方は 2-1 へ。
- ターミナルの開き方と最低限の使い方
- Codex CLI をインストールできる
- 初回の動作確認を通せる
まず結論:どのインストール方法を選ぶか
3通りありますが、迷ったら公式のインストーラを選んでください。
| 方法 | 前提ソフト | 向いている人 |
|---|---|---|
| 公式インストーラ(推奨) | なし | ほとんどの人 |
| Homebrew | Homebrew | すでに Mac で使っている人 |
| npm | Node.js 22 以上 | すでに Node.js を使っている人 |
**Node.js は「JavaScript を動かす土台」のことです。**公式インストーラを選ぶなら不要なので、聞いたことがなければ読み飛ばして構いません。
**npm で入れる場合の注意。**パッケージ名は
@openai/codexです。codexという無関係の古いパッケージが存在するので、名前を正確に指定してください。
ステップ1:ターミナルを開く
コマンドを入力する画面です。もともとパソコンに入っているので、追加インストールは要りません。
- Mac:
Command + スペース→terminalと入力 → Enter - Windows:
Windows キー→powershellと入力 → Enter - Linux:お使いの環境のターミナルを開く
黒い(または白い)ウィンドウが開けば成功です。**「黒い画面=文字で指示を出す入力欄」**にすぎません。
肩慣らしに1つ打ってみましょう。
pwd
いまいる場所のフォルダが表示されます。「コマンドを打って Enter、結果が文字で返る」——これがターミナルの基本です。
ステップ2:インストールする
ターミナルに入力します。最新のコマンドは公式ドキュメントに掲載されているので、うまくいかないときはそちらを確認してください。
# 公式インストーラ(Mac / Linux)
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
Mac で Homebrew を使っているなら次でも入ります。
brew install --cask codex
すでに Node.js がある場合は次も選べます。
npm install -g @openai/codex
インストール後はターミナルを開き直す
**これを忘れると「コマンドが見つかりません」と言われます。**インストール系のトラブルの多くは、開き直すだけで解決します。
Linux / WSL2 での追加要件
Linux や WSL2 では、bubblewrap(bwrap)というソフトが必要です。第3章で扱うサンドボックスに使われます。入っていない場合は、お使いのディストリビューションのパッケージ管理から導入してください。
ステップ3:動作確認とサインイン
ターミナルに入力します。
codex --version
バージョン番号が返れば成功です。続けて起動します。
codex
初回は ChatGPT アカウントでのサインインを求められます。画面の案内に従ってブラウザで認証してください。
ステップ4:練習用フォルダで起動する
Codex は起動したフォルダを作業場所として扱います。大事なファイルが入ったフォルダでいきなり起動するのは避け、練習用の空フォルダを作りましょう。
ターミナルに入力します。
mkdir codex-practice
cd codex-practice
codex
mkdir は「フォルダを作る」、cd は「そのフォルダに移動する」というコマンドです。どちらの OS でも同じように使えます。
注意:ターミナルと対話画面は別の場所です
- ターミナル(
codexを起動する前)では、mkdirやcdのようなコマンドを打ちます- 対話画面(Codex 起動中)では、「〜して」と日本語で頼みます
見た目は同じでも受け付けるものが違います。このレッスン以降、コード例には**「対話画面に入力」「ターミナルに入力」**を書き添えます。
初回の動作確認
挨拶テスト
対話画面に入力します。
こんにちは。あなたは何ができますか?
ファイル作成テスト
test.txt というファイルを作って、中身に「Codexの動作確認」と書いてください。
承認を求められたら、内容を見て問題なければ許可します。作られたか確認しましょう。
test.txt の中身を表示して
却下してみる
memo.txt の作成を頼み、却下してください。エラーにならず会話が続くこと、ファイルが作られていないことを確認します。
初回チェックリスト
| # | 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 1 | ターミナルを開けた | pwd で現在地が表示される |
| 2 | インストールできた | codex --version でバージョンが返る |
| 3 | サインインできた | 起動時にサインインを求められない |
| 4 | 練習用フォルダで起動できた | そのフォルダで codex が動く |
| 5 | 日本語で会話できた | 挨拶テストの返答 |
| 6 | ファイルを作成できた | test.txt ができた |
| 7 | 却下しても会話が続いた | memo.txt が作られていない |
| 8 | (Linux / WSL2)bubblewrap が入っている | 第3章のサンドボックスに必要 |
よくあるつまずきと対処法
「codex というコマンドが見つかりません」 — ターミナルを開き直してください。それでも直らない場合は、インストールが完了しているか公式手順を確認します。
会社のパソコンでインストールできない — 管理者権限が必要な場合や、申請が要る場合があります。自己判断で設定を変えず、情報システム部門に相談してください。
エラーが出た — メッセージをそのまま対話画面に貼り付けて「この状況です。次に何をすればよいですか」と聞くのがいちばん速い解決策です。要約せず全文を貼ってください。
やってみよう
- チェックリストの1〜7(Linux の方は8まで)を実施してください
- 「test.txt の中身を書き換えて」と頼み、編集のときの確認が新規作成とどう違うか観察しましょう
codexを終了し、別のフォルダで起動してみてください。作業対象が変わることを確認します
まとめ
- インストールは公式インストーラが最短。Node.js は不要
- npm を使うならパッケージ名は
@openai/codex - インストール後はターミナルを開き直す
- Linux / WSL2 では bubblewrap が必要
- Codex は「起動したフォルダ」を作業場所にする
- ターミナルはコマンド、対話画面は日本語。見た目は同じでも役割が違う
- 却下してもエラーにはならない
理解度チェック
Q1. 公式インストーラで Codex CLI を入れる場合、事前に必要なものはどれでしょう?
- Node.js 22 以上
- Homebrew
- 特になし(ChatGPT アカウントは別途必要)
- Docker
答えを見る
正解:3
公式インストーラは前提ソフトなしで導入できます。Node.js が必要なのは npm 経由で入れる場合だけです。ただし Codex を動かすには ChatGPT アカウントでのサインインが必要で、Linux / WSL2 ではサンドボックス用に bubblewrap が要ります。
Q2. インストール直後に「codex というコマンドが見つかりません」と表示されました。まず試すべきことはどれでしょう?
- パソコンを初期化する
- ターミナルを一度閉じて開き直す
- 有料プランに加入する
- Node.js を削除する
答えを見る
正解:2
インストールした内容がターミナルに反映されるのは、開き直したタイミングです。この症状のほとんどはこれで解決します。それでも直らない場合に、インストールが完了しているかを公式手順で確認してください。