AI-Powered Artifacts完全解説:Claude APIを組み込んだAIアプリを共有リンクで配布する
2025年7月25日追加のAI-Powered Artifacts機能を解説。ArtifactsからClaude APIを呼び出してAIアプリを作成・共有する方法、制約、2026年6月に加わったClaude Code側のArtifactsとの違いを網羅。
TL;DR
- Artifacts内からClaude APIを呼び出せる → AIが動くアプリを作れる
- APIキー不要で共有リンクを渡すだけ → 受け取った人が自分のClaudeアカウントで実行
- 永続ストレージ・外部API呼び出しは非対応(2026年4月時点)
- 2026年6月にはClaude Code側にも別系統のArtifactsが加わった(ベータ / Team・Enterprise向け)
概要
AI-Powered Artifacts は、2025年7月25日にClaude.aiに追加された機能です。従来のArtifactsはコード・SVG・Reactコンポーネントを表示するだけでしたが、この機能により Artifact内からClaude APIを呼び出すインタラクティブなAIアプリ を作れるようになりました。
作ったアプリを共有リンクで渡すと、受け取った人が自分のClaudeアカウントで実行します。開発者への課金は発生しません。
できること
作成できるAIアプリの例
- 文章トーン変換ツール: 入力テキストを「カジュアル→ビジネス→詩的」に変換するアプリ
- 社内FAQ Bot: 固定の知識をシステムプロンプトに埋め込んだ質問応答アプリ
- データ分類ツール: テキストを入力してカテゴリ分類するアプリ
- 要約ジェネレーター: 長文を入力してサマリーを生成するアプリ
- コードレビューアシスト: コードを貼り付けてレビューコメントを取得するアプリ
Reactリッチ UI対応
Reactコンポーネントとして書けるため、タブ・スライダー・ドロップダウンなどのリッチなUIも作れます。
作り方
Claude.aiで以下のようにプロンプトするだけで生成できます。
文章のトーンを「ビジネス」「カジュアル」「丁寧語」に変換するReactアプリを
Artifactとして作ってください。入力テキストエリアと3つのボタンを配置し、
変換結果をリアルタイムで表示してください。
Claudeが自動的にAI-Powered Artifactのコードを生成し、プレビューが表示されます。
共有の仕組み
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 共有方法 | Artifact右上の「Share」ボタンからリンクを生成 |
| 実行者 | リンクを受け取ったユーザーが自分のClaudeアカウントで実行 |
| 開発者課金 | なし(受け取った人のアカウントが消費) |
| 閲覧制限 | パブリックリンクまたは特定ユーザー招待 |
制約(2026年4月時点)
- 永続ストレージなし: セッションをまたいでデータを保持できない
- 外部API呼び出し不可: fetch等で外部サービスへのリクエストは制限される
- モデル固定: Artifactが呼び出すモデルはClaude固定(他社モデルは使えない)
- Pro以上推奨: 無料プランでの利用量制限に注意
活用シーン
ノーコードで社内AIツールを配布したいチームに最適です。Slack・メールでリンクを送るだけで、受け取った人がすぐ使えます。
- 非エンジニアのチームメンバーへのAIツール提供
- クライアント向けのデモAIアプリ
- 社内研修用の対話型教材
Claude Code の Artifacts との違い
2026年6月18日、Claude Codeにも Artifacts が追加されました。名前は同じですが別の機能です。
こちらはコーディングセッションそのものを共有可能なWebページにするもので、PRのウォークスルー、ダッシュボード、チェックリストなどを生成し、セッションが進むとページ側も更新されます。ベータ提供で、対象は Claude Team / Enterprise、Claude Code のCLIとデスクトップアプリから利用します。生成されたページはブラウザで閲覧できます。
| 項目 | AI-Powered Artifacts(claude.ai) | Artifacts(Claude Code) |
|---|---|---|
| 作るもの | Claude APIを呼ぶAIアプリ | セッションの成果を映すWebページ |
| 起点 | claude.ai の会話 | Claude Code のセッション |
| 対象プラン | Pro以上を推奨 | Team / Enterprise(ベータ) |
| 更新 | 実行のたびに生成 | セッションの進行に追従 |
「非エンジニアにAIツールを配りたい」なら前者、「開発作業の中身をレビュアーや非エンジニアに見せたい」なら後者を選びます。