Claude Code の実行制御コマンド:/code-review・/effort・/tui・権限プロンプト削減
セッションの進め方を制御する組み込みコマンドを整理。並列マルチエージェントレビューの /code-review ultra、推論強度を切り替える /effort、フルスクリーン表示の /tui、権限確認を減らす /fewer-permission-prompts を、現行仕様と料金の注意点つきでまとめました。
TL;DR
/code-review ultra— 並列マルチエージェントによる包括的コードレビュー。/ultrareviewは別名/effort— 推論強度をlow〜xhighに加えmax/ultracode/autoで切り替え/tui— レンダリング方式の切り替え。v2.1.239 以降に初回起動した端末はフルスクリーンが既定/fewer-permission-prompts— 権限確認を減らす許可リストを提案させる
**コマンド名と引数は変わります。**本記事は 2026-08-27 時点の公式ドキュメントに揃えています。実際の一覧は
/helpで確認するのが確実です。
/code-review — 並列コードレビュー
現在の変更、または指定した PR をレビューさせるコマンドです。
使い方
# 現在の差分をレビュー
/code-review
# 深度を上げて実行(クラウド上のマルチエージェントレビュー)
/code-review ultra
# GitHub の PR を指定
/code-review ultra 1234
/review は /code-review の別名です。また、アカウントで ultrareview が利用可能な場合、/ultrareview は /code-review ultra の別名として使えます。公式ドキュメントの表記は /code-review ultra なので、記事や手順書に書き残すならこちらを使ってください。
通常レビューとの違い
/code-review は単一エージェントがその場で差分を読みます。ultra を付けるとクラウド側で複数の観点を並列に走らせ、単一の読み込みでは見落としやすい問題を拾います。
料金と制限
ここは事故になりやすいので明示しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Pro / Max | 一度きりの3回が無料。使い切っても更新されない |
| Team / Enterprise | 無料枠なし |
| それ以降 | 1回あたり概ね $5〜$25 の usage credits を消費 |
| 利用できない環境 | Bedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry 経由、および ZDR 組織 |
**「無料枠が毎月戻る」わけではありません。**通常のレビューは /code-review で足りることが多いので、ultra は難所に絞って使ってください。
/effort — 推論強度制御
モデルが各タスクにかける推論リソースを切り替えます。
使い方
# インタラクティブに選択
/effort
# 直接レベル指定
/effort low
/effort medium
/effort high
/effort xhigh
/effort max # セッション限り
/effort ultracode # セッション限り
/effort auto # モデルの既定に戻す
/effort status # 現在の設定を確認
max と ultracode はそのセッションの間だけ有効です。設定として永続しません。
使い分け目安
| レベル | 向いているタスク |
|---|---|
ultracode / max | 難解なバグ調査、大規模な設計判断。コストと時間を許容できる場面に限る |
xhigh / high | 中規模の機能実装、パフォーマンス最適化、セキュリティ観点の確認 |
medium / low | 小さなバグ修正、定型的なコード生成、ドキュメント作成 |
auto | モデルに任せる。通常はこれで十分 |
低いレベルのほうが安価です。難所以外は auto か medium で足ります。
既定のモデルとその推論強度はリリースごとに変わります。現在の状態は /effort status で確認してください。
/fewer-permission-prompts — 権限確認の削減
権限確認ダイアログを減らすため、許可リストの候補を提案させるコマンドです。組み込み Skill として提供されています。
/fewer-permission-prompts
- 過去のトランスクリプトを走査する
- 繰り返し実行されている読み取り専用の Bash コマンドと MCP ツールコールを分析する
- 許可リストを優先度付きで提案する
- 承認すると
.claude/settings.jsonへ追記される
追記される設定の例
{
"permissions": {
"allow": [
"Bash(cat:*)",
"Bash(ls:*)",
"Bash(git status:*)",
"Bash(npm run test:*)"
]
}
}
作業が進むほど繰り返しのパターンが増えるので、定期的に実行すると自動化の範囲が広がります。
なお、以前は /less-permission-prompts という名前でした。現行のコマンドリファレンスに旧名の記載はありません(別名として残っているかは確認できていません)。うまく反応しない場合は /help で現在の名前を確認してください。
/tui — レンダリング方式の切り替え
/tui # 現在のレンダラを表示
/tui fullscreen # フルスクリーン表示に切り替え
/tui default # 通常表示に戻す
フルスクリーン表示では画面のちらつきが減り、長い出力でも読みやすくなります。
v2.1.239 以降に初回起動した端末では、フルスクリーンが既定です。通常表示に戻したい場合は /tui default を実行してください。
q はフルスクリーンの解除キーではなく、transcript mode を抜けるキーです。混同しやすいので注意してください。
権限まわりの関連コマンド
/fewer-permission-prompts と合わせて押さえておくと運用が楽になります。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
/permissions | 許可・拒否ルールの確認と編集。Auto mode の設定タブもここに統合された |
/auto-mode-setup | Auto mode 用の環境設定を生成する |
/doctor(別名 /checkup) | セットアップの総合点検。認証・権限・MCP・拡張の状態をまとめて確認 |
/doctor は以前インストール診断に近い役割でしたが、現在はセットアップ全体の点検コマンドになっています。「なんだか動かない」ときの最初の一手として使えます。