Claude Code 日常運用ガイド:基本コマンド・セッション・コンテキスト・モデル選択
Claude Code を毎日使い倒すための運用知識を1ページに集約。起動と終了、claude -c / -r、/clear と /compact の使い分け、/rewind チェックポイント、/model 切替、ultrathink、Git 操作、スクリーンショット入力までを実務目線でまとめました。
TL;DR
- 起動は
claude、終了は/exitかCtrl+Cを2回 - 続きをやる時は
claude -c(直前のセッション)かclaude -r(一覧から選ぶ) - 重い思考が要る局面は
ultrathinkで拡張思考モード、軽い作業は/modelで Haiku に切替 - タスク終了時は
/clear、続きを別観点で深掘りするなら/compact - やりすぎたら
/rewindで過去のチェックポイントに戻れる - 画面の問題は スクリーンショット貼付で渡すと一発で伝わる
起動と最初のセッション
プロジェクトディレクトリで起動します。CLAUDE.md があれば自動で読み込まれるので、初手で cd してから claude するのが定石です。
cd path/to/your/project
claude
起動画面ではプロンプト入力エリアの下に、現在のモデル・モード・トークン使用量が出ます。最初のうちは「いま何のモデルで動いているか」だけは目で追っておくとコスト感覚が掴みやすくなります。
> このプロジェクトで使われている認証方式を教えて
日本語のままで問題ありません。出力も日本語で返ってきます。コードや変数名は当然英語のままです。
終了は /exit か Ctrl+C を2回。1回目はキャンセル扱いで対話に戻ります。
ワンショット実行とパイプ連携
CI やシェルから単発で叩きたい時は -p(print モード)を使います。
claude -p "README.md を読んで概要を 3 行で説明して"
# 既存ログをパイプで流し込む
tail -200 app.log | claude -p "直近のエラーから根本原因をまとめて"
戻り値は標準出力に出るため、jq や grep と組み合わせてスクリプト化できます。Hooks や GitHub Actions から呼び出す場合の基本形でもあります。
セッション再開:-c と -r の使い分け
「続きをやりたい」が一番頻度の高いユースケースです。2 つの再開方法があります。
| コマンド | 何が起きるか | 使う場面 |
|---|---|---|
claude -c / --continue | カレントディレクトリの直前のセッションを継続 | 「さっきの作業の続きから」 |
claude -r / --resume | 過去セッションを一覧から選択 | 「3日前にやったあのリファクタの続き」 |
claude --resume <session-id> | 特定 ID で直接再開 | スクリプトから自動再開 |
claude で素直に起動するとコンテキストはまっさらになります。「前回の文脈を覚えていない」と感じる時はだいたい -c の付け忘れです。
セッション ID は /resume 一覧画面でも確認できます。
コンテキスト管理:/clear と /compact と /context
長く対話するとコンテキストウィンドウが埋まり、応答品質が落ちます。3 つのコマンドで管理します。
| コマンド | 何をするか | 使うタイミング |
|---|---|---|
/context | 現在の使用量を確認 | 「重くなってきたかも」と感じた時 |
/clear | コンテキストを完全リセット | タスクが完全に切り替わる時 |
/compact | 会話を要約して圧縮 | 同じテーマを引き続き深掘りしたい時 |
判断軸はシンプルで、「今までの議論を覚えていてほしいか」が分岐点です。覚えていてほしいなら /compact、新タスクで頭をフラットにしたいなら /clear。
/compact はトピック指定もできます。
/compact 認証周りのレビュー結果だけ残して、他は捨てて
しきい値超で自動的に圧縮される設定もありますが、明示的に管理した方が「何が残っているか」を把握しやすいので、節目で手動コマンドを叩く運用をおすすめします。
やり直し:/rewind でチェックポイントに戻る
ファイル編集や大きな変更を行ったセッションでは、Claude Code が自動でチェックポイントを記録しています。/rewind で過去のチェックポイントを選んで戻れます。
/rewind
「変更を全部巻き戻したい」「会話だけ巻き戻して、ファイルはそのまま」のような細かい選択肢が出ます。Esc キーを 2 回押すショートカットで /rewind を即起動することも可能です。
戻れる範囲はセッションの長さや変更履歴に依存します。実体は Git ではなく Claude Code 側のスナップショットなので、確実な復旧ポイントとして使うなら 節目で git commit するのが一番安全です。/rewind は「うっかり進めすぎた」を瞬時に取り消すための安全網と捉えておきます。
モデル切替:/model と ultrathink
/model で適材適所
セッション中いつでも /model でモデルを切り替えられます。
/model
矢印キーで一覧から選択します(世代交代が速いため、選択肢は都度確認してください)。/status で現在のモデルを確認できます。起動時に固定したい場合は次のいずれかで指定します。
# 起動オプション
claude --model <モデル名>
# 環境変数(永続)
export ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL=<モデル名>
利用可能なモデル名は /model の一覧で確認できます。
settings.json で defaultModel を指定すれば、プロジェクト単位で固定もできます。
実用的な切替パターンは次のとおりです。
/model → Haiku を選択
> このディレクトリ構成を 5 行で要約して
/model → Opus を選択
> 認証ミドルウェアを書き直して。既存テストが通る範囲で。
/model → Sonnet を選択
> ↑のテストを追加で 3 ケース足して
ultrathink で拡張思考
特定の質問だけ「最大限考えてほしい」場合は、プロンプト内に ultrathink と書きます。最大 31,999 トークンの思考予算が割り当てられ、回答前に内部で深い検討を行います。
> ultrathink
> このマイクロサービス分割案、現状のドメイン境界を踏まえて妥当か検討して
think や think harder では発動せず、ultrathink のキーワードが必要です。MAX_THINKING_TOKENS 環境変数が設定されている場合は無効化される点だけ注意します。常時有効にしたい場合は /config から設定変更も可能です。
向いているのは「設計判断」「根本原因分析」「セキュリティレビュー」「パフォーマンスチューニング」のような、答えの幅が広く深い検討が要る局面です。シンプルな実装には逆効果(遅い・トークン消費が増える)なので、ピンポイントで使うのが原則です。
Git 操作の任せ方
Claude Code は Git 操作を自然言語で扱えます。任せ方には 2 つの方針があります。
方針 A:依頼のたびにコミットする
「このバグを直してコミットして」のような単位で都度コミットを切らせます。レビュー単位が細かくなり、巻き戻しもしやすいですが、コミット数は増えます。
方針 B:機能単位でコミットする
複数の小修正をまとめて 1 コミットにさせます。「Issue #42 を実装してコミットして」のように指示します。コミット履歴が綺麗になりますが、途中で問題が起きた時の切り戻し粒度は粗くなります。
どちらを取るかはチーム規約次第ですが、CLAUDE.md に方針を書いておくとブレません。
## Git 規約
- コミットは Conventional Commits 形式(feat / fix / refactor / test / docs / chore)
- 1コミット1論点。複数の独立変更を混ぜない
- 確認なしの自動 push は禁止
claude commit のように直接コミットメッセージだけ生成させる使い方もあります。git diff --staged を見て規約に沿ったメッセージを提案してくれます。
スクリーンショットで UI を伝える
「このボタンの位置がおかしい」「このエラー画面、どう直せばいい?」のような UI / エラー周りは、文章で説明するよりスクショを貼った方が圧倒的に速いです。
- macOS:
Cmd + Shift + 4で範囲選択 → クリップボードにコピーされる - Windows:
Win + Shift + Sで範囲選択
入力欄に Ctrl+V(Mac は Cmd+V)で貼り付けるとサムネイルが表示され、その状態で送信すれば画像と一緒にプロンプトが渡ります。
(スクショ貼付)
このボタンが他のボタンより 4px 下にズレています。
SCSS で原因を特定して修正してください。
UI バグ報告・デザインカンプの実装・エラー画面の解析、いずれも所要時間が大きく短縮されます。
変更に注意:タスク追跡ツールの提供終了
以前は作業中の TODO リストが自動で表示され、進捗を追えました。この機能(Task / Todo 系ツール)は新しい世代のモデルでは提供されていません。
復活させたい場合は環境変数で有効化できます。
export CLAUDE_CODE_ENABLE_TODO_TOOLS=1
「TODO リストが出なくなった」のは不具合ではなく仕様変更です。長い作業の進捗を追いたい場合は、/goal で目標を設定して定期的にチェックインさせる方法が代替になります。
応答のしかたを変える:Output styles
Claude の応答の仕方(役割・トーン・出力形式)を切り替えられます。知識や能力ではなく、返し方だけが変わります。
| スタイル | 特徴 |
|---|---|
| Default | 標準 |
| Concise | 前置きと実況を省き、結果から先に述べる。説明を求めれば詳しく答える。エラー報告・セキュリティ警告・破壊的操作の確認は省略しない |
| Proactive | 確認を待たずに実行し、判断を自分で埋める。ただし権限モードは変えない |
| Explanatory | 作業の合間に解説を挟む |
| Learning | TODO(human) を置いて、実装を学習者に任せる |
設定は /config の Output style から行います。直接書くこともできます。
{ "outputStyle": "Concise" }
自作もできます。~/.claude/output-styles/ または .claude/output-styles/ に Markdown を1枚置くだけです。
---
name: Diagrams first
description: Lead every explanation with a diagram
keep-coding-instructions: true
---
コードや構成を説明するときは、まず Mermaid の図で構造を示してから文章で説明してください。
注意点が2つあります。
- 単独の
/output-styleコマンドは v2.1.91 で削除されました。/configを使ってください - **セッション開始時に一度だけ読まれます。**変更を反映するには
/clearするか新しいセッションを開始してください
主要コマンド早見表
| カテゴリ | コマンド | 用途 |
|---|---|---|
| 起動 | claude | 新規セッション |
| 起動 | claude -c / --continue | 直前セッションを継続 |
| 起動 | claude -r / --resume | 過去セッションを選択再開 |
| 起動 | claude -p "..." | ワンショット実行(CI 向け) |
| 起動 | claude --model <name> | 起動時にモデル指定 |
| セッション | /exit | 終了 |
| セッション | /clear | コンテキスト完全リセット |
| セッション | /compact [topic] | 要約して圧縮 |
| セッション | /context | 使用量確認 |
| セッション | /rewind | チェックポイントに戻る(Esc 2回でも可)。/clear より前まで遡れる |
| セッション | /cd <path> | プロンプトキャッシュを壊さずに作業ディレクトリを移動 |
| セッション | /fork | いまのセッションを分岐させて別案を試す |
| セッション | /btw | 本筋を止めずに脇の質問をする(サイドチャット) |
| 設定 | /model | モデル切替 |
| 設定 | /status | 現在のモデル / モード確認 |
| 設定 | /config | グローバル設定の編集 |
| 設定 | /permissions | パーミッション管理 |
| 拡張機能 | /agents | サブエージェント一覧 / 作成 |
| 拡張機能 | /hooks | Hooks 設定 |
| 拡張機能 | /mcp | MCP サーバー状態確認 |
| 拡張機能 | /skills | Skills 一覧 |
| ヘルプ | /help | ヘルプ表示 |
| ヘルプ | /doctor(別名 /checkup) | セットアップの総合点検 |
| ヘルプ | claude doctor | 環境診断(CLI から) |
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