Google Forms の Gemini でクイズを生成、Drive の資料を出典に指定できる
Google Forms の「Help me create」がクイズ生成に対応した。プロンプトで指示すると、正解と設定が入った状態のクイズが生成される。Google Drive 上のドキュメント、スライド、PDF を出典として参照させることができ、multiple choice、grid、checkboxes などの設問形式に対応する。ロールアウトは Rapid Release ドメインが 2026-07-24 開始、Scheduled Release ドメインが 2026-08-05 開始で、それぞれ全ユーザーへの反映まで最大15日。対象は Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Education Plus、Google AI Pro / Ultra など。管理者は Admin console で「smart features and personalization」を有効にする必要がある。
ニュース原文を読む ↗要約
Google Forms の「Help me create」機能が、クイズの生成に対応しました。プロンプトで作りたい内容を指示すると、適切な設定と正解が入った状態のクイズが生成されます。
実務上いちばん効くのは、Google Drive 上のファイルを出典として参照させられる点です。ドキュメント、スライド、PDF を指定すれば、その内容に基づいた設問が作られます。研修資料やマニュアルがすでに Drive にあるなら、それを元に理解度テストを作れるということです。設問形式は multiple choice、grid、checkboxes、grid question types に対応しています。
ロールアウトは Workspace の標準的な2系統に分かれています。Rapid Release ドメインは 2026-07-24 から、Scheduled Release ドメインは 2026-08-05 から段階的に開始し、それぞれ全ユーザーへの反映まで最大15日かかります。多くの企業は Scheduled Release を選んでいるため、「発表は出たがまだ自社では見えない」という状態が起こります。
対象エディションは幅広く、Business Standard / Plus、Enterprise Standard / Plus、Education Plus に加え、一般向けの Google AI Pro / Ultra も含まれます。Education 向けアドオンとして Google AI Pro for Education、Teaching and Learning も対象です。
前提条件として、管理者が Admin console で「smart features and personalization」を有効にしている必要があります。これは Forms の個別機能ではなく、Workspace アプリ内の Gemini 機能全般へのアクセスを決める設定です。
何が変わったか
- Google Forms の「Help me create」でプロンプトからクイズを生成できる
- Google Drive 上のドキュメント / スライド / PDF を出典として参照させられる
- 正解と設定が入った状態で生成される
- 対応する設問形式: multiple choice、grid、checkboxes、grid question types
- ロールアウト: Rapid Release ドメインは 2026-07-24 開始、Scheduled Release ドメインは 2026-08-05 開始(各最大15日)
- 対象エディション: Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Education Plus、Google AI Pro / Ultra、Google AI Pro for Education、Teaching and Learning
- 管理者は Admin console で「smart features and personalization」を有効にする必要がある
業務インパクト(一般企業向け)
社内研修やコンプライアンス教育を運用している部署にとって、直接効く更新です。研修の設計で時間がかかるのは資料作成だと思われがちですが、実際には理解度テストの設問作成も相応の負荷があります。資料の内容を網羅しつつ、答えが一意に定まり、かつ選択肢に紛れがない設問を10問20問と作る作業は、地味に時間を吸います。既存の資料を出典に指定して生成できるなら、この工程が下書き作成まで一気に進みます。
ただし、生成された設問をそのまま使えるかは別の話です。コンプライアンス教育のように、設問の正確さが実務上の意味を持つ領域では、内容のレビューは省略できません。現実的な使い方は「生成された設問を叩き台にして、担当者が精査する」という流れです。ゼロから作るのと、既にある20問を直すのとでは、必要な時間が違います。
管理者の観点では、「smart features and personalization」が前提条件になっている点を押さえておく必要があります。この設定は Forms のクイズ生成に固有のものではなく、Workspace 内の Gemini 機能全般に効きます。つまり「Forms のこの機能だけ使いたい」という粒度での制御はできません。Gemini 機能を組織で使うかどうかという、より上位の判断に紐づきます。すでに Docs や Gmail で Gemini を使っているなら追加作業は不要ですが、まだ有効にしていない組織では、この機能のためだけに全体を開ける判断になるかどうかを検討することになります。
ロールアウトの2系統は、社内での案内タイミングに影響します。Scheduled Release ドメインでは 2026-08-05 開始で、そこから最大15日かかります。発表を見て社内に案内したのに使えない、という状態を避けるには、自社のリリースチャネルを確認してから告知するのが確実です。
副業・個人活用視点
教育系のコンテンツを作っている人には使いどころがあります。オンライン講座、社内研修の受託、資格対策の教材といった仕事では、理解度確認の設問がセットで求められることが多くあります。資料を Drive に置いて出典に指定するだけで下書きが出るなら、納品物の幅を広げやすくなります。
対象に Google AI Pro / Ultra が含まれているため、Workspace の法人契約がなくても個人プランで使えます。副業で教材を作る場合、この点は重要です。クライアントの Workspace 環境に依存せず、自分の環境で作って納品できます。
使い方の工夫としては、出典に指定する資料の粒度を意識するとよいでしょう。1つの大きな資料をまるごと指定するより、章やセクション単位で分けて生成した方が、設問の偏りが少なくなるはずです。生成した設問の質を確認する工程は残るので、そこを「レビューして整える作業」として自分の付加価値に置く整理が現実的です。
なお、Scheduled Release ドメインは 2026-08-05 開始のため、クライアントの環境ではまだ使えない可能性があります。提案する際は、相手の環境のリリースチャネルを確認しておくと話が早くなります。