Claude Code v2.1.149、`/usage` がスキル・サブエージェント・MCP 単位の内訳に対応・Enterprise で claude.ai クラウド MCP 一括許可も
Anthropic は 2026-05-22 22:09 UTC に Claude Code **v2.1.149** を公開した。最大の変化は `/usage` の内訳化で、これまで「合計でいくら使ったか」しか見えなかったコストが、**スキル / サブエージェント / プラグイン / MCP サーバー単位**に分解されて表示されるようになった。Enterprise 向けには、`managed-mcp.json` と組み合わせて claude.ai クラウド MCP コネクタを一括許可する `allowAllClaudeAiMcps` マネージド設定を追加。あわせて、PowerShell の `cd` 系組み込み関数経由でワークスペース外へ抜けられたパーミッションバイパスと、macOS で `find` がシステムごとクラッシュさせる挙動も修正された。`/diff` 詳細ビューのキーボードスクロール、Markdown 出力の GFM タスクリストチェックボックス描画も入っている。
ニュース原文を読む ↗要約
Anthropic は 2026 年 5 月 22 日 22:09 UTC(日本時間 5 月 23 日 7:09)に Claude Code v2.1.149 を公開しました。前日 v2.1.148 が v2.1.147 のホットフィックスだったのに対し、今回は機能追加・Enterprise 設定追加・セキュリティ修正をまとめた、いわゆる「内容のあるリリース」です。
最大の変化は /usage の内訳化です。これまでは「いつ、どれくらいのコストを使ったか」を合計で確認するための画面でしたが、v2.1.149 から スキル / サブエージェント / プラグイン / MCP サーバー単位にコストが分解表示されるようになりました。Claude Code を組織導入したチームから「どこにトークンが消えているのか分からない」という声が出やすかった部分で、運用上のインパクトが大きい変更です。
Enterprise 向けには、allowAllClaudeAiMcps マネージド設定が追加されました。managed-mcp.json と組み合わせて使うと、claude.ai のクラウド MCP コネクタを一括で許可できます。これまでコネクタごとに個別許可をかけていた運用を、ポリシー側で集中的に許可・統制する方向へ進められます。
セキュリティ面では、Windows の PowerShell ユーザーに関係する修正が入っています。PowerShell の cd 系組み込み関数(Set-Location 等)を経由して、Claude Code が許可していないはずのワークスペース外ディレクトリへ移動できるパーミッションバイパスがあり、これが修正されました。macOS 側では、find コマンドがシステムファイルや vnode テーブルを枯渇させ、ホスト側がクラッシュするケースが修正されています。
UX の改善として、/diff 詳細ビューが矢印キー・j/k・PgUp/PgDn・Space・Home/End でスクロール可能になりました。Markdown 出力も、GFM(GitHub Flavored Markdown)の - [ ] / - [x] 形式のタスクリストチェックボックスが正しく描画されるようになっています。地味ですが、PR レビューやドキュメント生成で恩恵を受けるユーザーが多い部分です。
何が変わったか
/usageがスキル / サブエージェント / プラグイン / MCP サーバー単位でコストの内訳を表示するようになった- Enterprise 向け
allowAllClaudeAiMcpsマネージド設定を追加。managed-mcp.jsonと併用して claude.ai クラウド MCP コネクタを一括許可できる /diff詳細ビューがキーボード操作(矢印・j/k・PgUp/PgDn・Space・Home/End)でスクロール可能に- Markdown 出力で GFM タスクリストチェックボックス(
- [ ]/- [x])が正しく描画されるように - 【セキュリティ修正】PowerShell の
cd系組み込み関数経由で、許可されたワークスペース外へ抜けられたパーミッションバイパスを修正 - 【安定性修正】macOS で
findがシステムファイル / vnode テーブルを枯渇させてホストごとクラッシュする問題を修正
業務インパクト(一般企業向け)
v2.1.149 で運用に直結するのは /usage の内訳化です。これまでは Claude Code 全体での月次・週次の合計コストしか見えず、「どのプラグインが想定外にトークンを食っていたか」「特定のサブエージェントが過剰に呼ばれていなかったか」といった切り分けは、ログを別系統で取らないと難しい状態でした。v2.1.149 以降は /usage を週次レビューに組み込めば、スキル・サブエージェント・プラグイン・MCP サーバーの単位で「どこを絞るか」を会話の中で決められます。社内ガイドの「コスト確認は /usage を見る」という記述を、内訳まで見る前提に書き換える価値があります。
Enterprise の allowAllClaudeAiMcps 設定は、MCP の管理運用に影響します。これまで claude.ai のクラウド MCP コネクタを使うには個別許可を積み上げていたチームでも、ポリシー側で「許可リストを一本に集約する」運用に切り替えられます。managed-mcp.json と一緒に管理する形になるため、Enterprise 管理者は managed-mcp.json のバージョン管理・配布フローを併せて整える前提で導入を検討すると良いでしょう。
PowerShell の権限バイパス修正は、Windows をメイン環境にしている開発チームのセキュリティモデルに直結します。これまで「Claude Code はワークスペース外には触れない」を運用ルールにしていた組織は、過去バージョンを使い続けると前提が崩れます。社内配布バージョンは v2.1.149 以降にそろえるのが望ましく、Windows 端末をまだ古いバージョンで運用しているならアップデートの優先度を上げるべきです。
macOS の find クラッシュ修正は、ホスト全体のクラッシュにつながる問題でした。Mac 中心のチームほど、この修正だけでも v2.1.149 へ上げる十分な理由になります。
副業・個人活用視点
個人開発で効くのも、まず /usage の内訳化です。プラグインを増やしたり、サブエージェントを多用したりするほど、「気づかないうちに高いプラグインを毎回呼んでいた」という状態が起きやすくなります。/usage を週末に開いて、内訳の上位を見てから「この MCP サーバーは本当に毎回必要か」「このサブエージェントの呼び方を絞れないか」と振り返るルーチンを作ると、月次コストが目に見えて変わる可能性があります。
/diff 詳細ビューのキーボードスクロールは、PR レビューを Claude Code 上でやっている個人にはありがたい改善です。長い diff を一気にめくれるので、/code-review の出力を眺めながら該当箇所をすぐ確認する流れがスムーズになりました。
GFM タスクリストチェックボックスがちゃんと描画される変更は、ドキュメント生成系の副業案件(README 整備、設計書ドラフトなど)で地味に効きます。- [ ] 形式のチェックリストを Claude Code に出力させたとき、納品物として見栄えがするようになりました。
Mac 環境で Claude Code を常用している場合、find 系のクラッシュ修正は実害ベースで重要です。v2.1.149 以降へのアップデートを推奨します。