Claude Code v2.1.147、/code-review が本格コードレビューコマンドに進化・ピン留めセッション常駐化
Claude Code v2.1.147 が公開された。前日 v2.1.146 で `/simplify` から改名された `/code-review` が、選択した effort level で correctness バグ(正しさの不具合)を報告し、`--comment` で GitHub PR にインラインコメントを投稿できる本格的なコードレビューコマンドへと実体化した。旧来の cleanup-and-fix 挙動は削除。`claude agents` でピン留めしたバックグラウンドセッションがアイドル時も常駐し、更新時はその場で再起動、メモリ逼迫時は非ピン留めより後に解放されるようになった。プロンプト履歴の重複排除や、headless / プラグイン / フック / Windows 周りのバグ修正も多数。直後の v2.1.148 は v2.1.147 で混入した Bash ツールの exit code 127 リグレッションのホットフィックス。
ニュース原文を読む ↗要約
Anthropic は 2026 年 5 月 21 日に Claude Code v2.1.147 を、続けて 5 月 22 日に v2.1.148 を公開しました。前日の v2.1.146(5/21 の速報で記事化済み)が /simplify を /code-review へ「改名」した更新だったのに対し、今回の v2.1.147 は その /code-review を実体のあるコードレビューコマンドへ仕上げたのが最大のポイントです。
v2.1.146 時点の /code-review は「/simplify の名前が変わり、optional な effort level を受け付ける」段階でした。v2.1.147 では、/code-review が 選択した effort level(例: /code-review high)で correctness バグ(正しさの不具合)を報告し、--comment を付けると 検出結果を GitHub PR のインラインコメントとして投稿できるようになりました。同時に、旧来の「整理して修正する(cleanup-and-fix)」挙動は削除されています。つまり /code-review は「コードをきれいにするコマンド」から「バグを見つけてレビューを返すコマンド」へと役割が明確に切り替わりました。
挙動面でもう一つ大きいのが、ピン留めバックグラウンドセッションの常駐化です。claude agents 画面で Ctrl+T によりピン留めしたセッションが、アイドル状態でも生存し続け、Claude Code 本体の更新時はその場で再起動して新バージョンを適用し、メモリ逼迫時には非ピン留めセッションより後にしか解放されないようになりました。バックグラウンドエージェントを「立てっぱなしの常駐ワーカー」として使う運用が、ここで一段安定します。
このほか、プロンプト履歴が連続した重複エントリを記録しなくなる改善や、headless / SDK モード・プラグイン・フック・Windows まわりのバグ修正が多数入っています。なお v2.1.147 では一部ユーザーで Bash ツールが毎回 exit code 127 を返すリグレッションが混入し、翌 5 月 22 日の v2.1.148 で即座に修正されました。更新するなら v2.1.148 以降を選ぶのが安全です。
何が変わったか
/code-reviewが、選択した effort level(例:/code-review high)で correctness バグを報告するコマンドに実体化/code-review --commentで、検出結果を GitHub PR のインラインコメントとして投稿可能に/code-reviewから旧来の cleanup-and-fix(整理・修正)挙動を削除claude agentsでピン留め(Ctrl+T)したバックグラウンドセッションが、アイドル時も常駐し、更新時はその場で再起動、メモリ逼迫時は非ピン留めより後に解放- プロンプト履歴が連続した重複エントリを記録しなくなった(↑キー再送で複製が増えない)
- 自動アップデータが一時的なネットワーク障害をリトライし、失敗時に具体的なエラー分類と OS エラーコードを表示
- 【修正】
!コマンド出力中の&が&表示になりgcloud auth login等の URL コピペが壊れる - 【修正】headless / SDK モードで未知のスラッシュコマンドが無反応 → エラー表示するように
- 【修正】プラグインエージェントが
tools:frontmatter で複数のAgent(...)型を宣言すると最後の1件以外が落ちる - 【修正】フック
if条件(PowerShell(git push*)のような形)が一致しない - 【修正】
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODELがエージェントチームの teammate プロセスへ伝播しない - 【修正】貼り付けテキストが実内容ではなく
[Pasted text #N]プレースホルダで届く - 【v2.1.148】v2.1.147 で混入した、Bash ツールが毎回 exit code 127 を返すリグレッションを修正
業務インパクト(一般企業向け)
最も波及が大きいのは /code-review の役割転換です。v2.1.146 の時点では「/simplify が /code-review に改名された」という認識で十分でしたが、v2.1.147 以降は「/code-review は PR にインラインコメントを返すレビューツール」として扱う必要があります。Pull Request レビューを Claude Code に組み込んでいる組織は、レビュー運用ガイドを「/code-review <effort> で深度を選び、--comment で PR に直接コメントさせる」前提に書き換える価値があります。/code-review high のような深度指定を、軽いセルフチェックと本格レビューで使い分けるルールにしておくと、レビュー観点のばらつきを抑えられます。CI から --comment 付きで走らせれば、人手レビューの前段に「機械的な correctness チェック」を一段挟む運用も組めます。
ピン留めセッションの常駐化は、バックグラウンドエージェントを常用するチームの運用安定性に直結します。これまで「気づいたらアイドルのバックグラウンドセッションが落ちていた」「更新したら立て直しが必要だった」といった不安定さが、ピン留め+常駐+その場再起動で解消されます。常駐させたい監視・定常タスク用のセッションはピン留めし、使い捨てのものは非ピン留めにする、という運用の作法をチームで共有しておくとよいでしょう。
運用上の注意として、v2.1.147 単体への更新は避けるのが無難です。Bash ツールが exit code 127 を返すリグレッションは、シェルコマンドに依存する自動化を広く壊しかねません。社内で Claude Code のバージョンを管理しているなら、配布対象は v2.1.148 以降に揃えてください。
副業・個人活用視点
個人開発で効くのは、まず /code-review をレビュー代行として使えるようになったことです。自分のサイドプロジェクトの PR に /code-review --comment をかければ、レビュアーがいない個人開発でも「correctness バグの指摘がインラインコメントで残る」状態を作れます。/code-review high で深度を上げれば、リリース前の最終チェックにも使えます。副業案件で客先リポジトリのレビューを担当している場合も、--comment での指摘出力は「レビュー成果が PR 上に形として残る」ため、作業の見える化に役立ちます。
ピン留めセッションの常駐化は、夜間に長時間タスクを回す個人にとってありがたい改善です。バックグラウンドで走らせたエージェントが、アイドルや本体更新で勝手に落ちにくくなるため、「寝ている間に作業させる」使い方の信頼性が上がります。
注意点として、更新タイミングだけは気をつけてください。v2.1.147 の Bash リグレッションは個人環境でも普通に踏みます。アップデートは v2.1.148 以降にし、自動更新を有効にしている場合も、更新直後に簡単なシェルコマンドが通るかを一度確認しておくと安心です。