GitHub Copilot

MAI-Code-1.1-Flash が表示価格 73% 減で登場、旧 Flash は 2026-09-10 に退役

GitHub Copilot に Microsoft の小型コーディングモデル MAI-Code-1.1-Flash が追加された。ネイティブ vision 対応で、前世代の MAI-Code-1-Flash 比で表示価格が 73% 低く、年額契約はプレミアムリクエスト乗数 0.25 倍で消費する。同日、その MAI-Code-1-Flash を 2026-09-10 に退役させる告知も出た。

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要約

GitHub が 2026-08-11、Microsoft の小型コーディングモデル MAI-Code-1.1-Flash の提供開始と、前世代 MAI-Code-1-Flash の 2026-09-10 退役を同日に告知しました。2つの changelog に分かれていますが、実質的にはモデルの入れ替えです。

新しい 1.1-Flash は、画像を理解できるネイティブの vision 機能を持ちます。公式はコード品質、指示追従、ツール利用、性能のいずれも改善したとしています。もっとも注目すべきは価格で、前世代比で表示価格が 73% 低いという数字が出ています。年額契約の利用者にはプレミアムリクエスト乗数 0.25 倍が適用され、従量課金ではプロバイダーの表示レートで請求されます。公式の位置づけは「軽量なコーディング作業向けのコスト効率の高い選択肢」です。

提供範囲はプランで分かれます。Free と Student は自動選択の対象としてのみ利用でき、モデルを手動で選ぶことはできません。Pro / Pro+ / Max / Business / Enterprise は手動選択と自動選択の両方が可能です。

ここで重要なのが管理者の関与です。Business / Enterprise は既定でオフであり、管理者が Copilot 設定でモデルポリシーを有効化しない限り、VS Code のモデルセレクターにも github.com 上にも 1.1-Flash は現れません。GitHub Copilot では新モデル追加時に Business / Enterprise が既定オフになるのが定着したパターンで、直近では Kimi K3 の追加時も同じ扱いでした。

そしてもう一方の告知が、旧 MAI-Code-1-Flash の退役です。2026-09-10 に、Copilot Enterprise を含むすべての Copilot 体験から退役します。移行先は当然 1.1-Flash です。旧モデルを取り除くための利用者側の後処理は不要とされていますが、Enterprise 管理者が後継モデルのポリシーを有効化していなければ、退役日に開発者の手元から小型モデルの選択肢がそのまま消えることになります。

何が変わったか

  • MAI-Code-1.1-Flash が GitHub Copilot で利用可能になった(ネイティブ vision 対応)
  • 前世代 MAI-Code-1-Flash 比で表示価格が 73% 低い
  • 年額契約はプレミアムリクエスト乗数 0.25 倍。従量課金はプロバイダー表示レートで請求
  • Free / Student は自動選択のみ。Pro / Pro+ / Max / Business / Enterprise は手動選択も可能
  • Business / Enterprise は既定オフ。管理者が Copilot 設定のモデルポリシーで有効化する必要がある
  • MAI-Code-1-Flash は 2026-09-10 に全 Copilot 体験(Copilot Enterprise を含む)から退役する
  • 旧モデルの削除に伴う利用者側の後処理は不要

業務インパクト(一般企業向け)

やることは1つ、期限は約1か月です。**Business / Enterprise を使っている組織は、2026-09-10 までに管理者が MAI-Code-1.1-Flash のポリシーを有効化してください。**これを忘れると、退役日に開発者のモデルセレクターから小型モデルが消えます。「新モデルは既定オフ、旧モデルは自動で消える」という組み合わせなので、放置すると選択肢だけが減る形になります。

コスト面では検討の価値があります。表示価格 73% 減、年額契約なら乗数 0.25 倍という水準は、Copilot の利用コストが読めないと悩んでいる組織にとって現実的な受け皿になります。すべての作業を高性能モデルで回す必要はありません。定型的なリファクタリング、テストコードの雛形生成、コメントの整備といった軽量な作業を小型モデルへ寄せるだけで、消費するプレミアムリクエストは目に見えて減ります。同日に usage report のモデル別トークン内訳も追加されているので、どのモデルにいくら使っているかを見てから振り分けを決めるという順序が取れるようになりました。

運用として整えるなら、モデルの使い分けを個人の裁量に委ねきらないことです。「軽い作業は 1.1-Flash」という指針が共有されていないと、結局いつも既定のモデルが使われます。とはいえ厳格に縛ると開発体験を損なうので、推奨の目安を示して usage report で実態を見る、くらいの運用が現実的でしょう。

vision 対応が入った点も業務では効きます。エラー画面のスクリーンショットや UI のモックを直接渡せる小型モデルは、フロントエンド寄りの作業で使い勝手が上がります。ただし機微情報が写り込んだ画面を渡す運用リスクは別途あるので、画像入力を許容するかは DLP の方針と揃えてください。

副業・個人活用視点

個人開発者にとっては素直に朗報です。Pro 以上なら手動で選べるので、**普段の作業をコスト単価の低いモデルへ寄せて、プレミアムリクエストの消費ペースを落とせます。**副業でクライアントワークをしていると、月末近くにリクエスト上限が気になる場面が出てきますが、軽い作業を小型モデルへ振るだけで余裕が生まれます。

Free / Student の立場だと事情が違います。手動選択ができず自動選択の対象になるだけなので、**自分で使い分けるという選択肢がありません。**コストを意識した使い分けを学びたいなら、この点だけでも Pro 以上を検討する理由になります。

案件として拾える切り口は、企業側の「期限付き管理者作業」です。2026-09-10 という期限があり、Business / Enterprise では管理者の操作が必要で、放置すると開発者が困る。この構図は、Copilot の管理者設定を代行・整備する相談として持ち込めます。モデルポリシーの棚卸し、使い分け指針の作成、usage report での実績確認までをセットにすれば、単発の設定作業ではなく運用支援の形になります。

発信のネタとしても扱いやすい題材です。「73% 安いモデルに乗り換えて、実際どこまで使えるのか」は検証記事の定番になります。ただし比較するなら、得意な作業と苦手な作業を分けて示さないと、単なる印象論で終わります。小型モデルは軽量な作業でこそ価値が出るので、そのまま高性能モデルの代替として評価すると不当に低い結論になる点は押さえておいてください。

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