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VS Code の Copilot 7月版、Agents window を刷新し Copilot Vision が GA に

VS Code の v1.127〜v1.131 における Copilot 関連の変更がまとめて公開された。public preview の Agents window が再設計され、エディタパネルと共有タブバーによってチャットの横でコードをレビューできるようになった。エージェント種別をまたぐ Git worktree サポート、セッションのグルーピングと並べ替えも入っている。Claude 利用時は1つのエージェントセッション内で複数の会話を保持し、元の履歴を保ったまま peer chat へ fork できる。Copilot Vision が GA になり画像と PDF をチャットへ追加できるほか、BYOK モデルが Agents window でも使える。チャット・エディタ・ターミナルでの音声入力にも対応した。

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要約

VS Code の v1.127 から v1.131 までの7月リリースについて、Copilot 関連の変更がまとめて公開されました。個別のリリースノートではなく月次でまとめる形式のため、変更点が多岐にわたります。

Agents window の刷新が中心です。public preview の agents window が再設計され、エディタパネルと共有タブバーによって、チャットの横でコードをレビューできるようになりました。差分レビューが高速化し、エージェントの種類をまたいだ Git worktree のサポート、セッションのグルーピングと並べ替えによるセッション管理の改善も入っています。エディタで補完を受けるのではなく、エージェントが出した結果をレビューする作業が主になっている、という前提が UI に反映されたかたちです。

マルチチャットセッションも追加されました。Claude を使っている場合、1つのエージェントセッションの中で複数の関連する会話を保持できます。元の会話の履歴を保ったまま「peer chat へ fork」して、別のアプローチを並行して探索できます。この機能は Codex CLI 0.146.0(2026-07-29)のスレッド fork と同じ発想で、会話を分岐させて方針を比較する操作がツール横断で標準化しつつあることが分かります。

Vision とモデルアクセスでは、Copilot Vision が一般提供(GA)になりました。画像と PDF を、貼り付け・ドラッグ・コンテキストメニュー経由でチャットへ追加できます。また BYOK(Bring-Your-Own-Key)モデルが Agents window 内でも使えるようになり、エディタ以外でもモデルの選択肢が広がりました。

ターミナルとアクセシビリティでは、チャット・エディタ・ターミナルの各インターフェースで音声入力(dictation)に対応しました。ターミナルのスクリーンリーダー機能も改善されています。加えて、OS レベルのキーボードショートカットから、VS Code がバックグラウンドで動作している状態でもコマンドを起動できるようになりました。

何が変わったか

  • Agents window(public preview)の再設計。エディタパネルと共有タブバーでチャット横のコードレビューに対応
  • 差分レビューの高速化
  • エージェント種別をまたぐ Git worktree サポート
  • セッションのグルーピングと並べ替え
  • Claude 利用時のマルチチャットセッション(1セッション内で複数会話を保持)
  • 元の履歴を保ったまま peer chat へ fork できる
  • Copilot Vision が GA(画像・PDF を貼り付け / ドラッグ / コンテキストメニューでチャットへ追加)
  • BYOK モデルを Agents window 内で利用可能
  • チャット・エディタ・ターミナルでの音声入力に対応
  • ターミナルのスクリーンリーダー改善
  • OS レベルショートカットからバックグラウンドの VS Code コマンドを起動できる
  • 対象は VS Code v1.127〜v1.131

業務インパクト(一般企業向け)

Copilot Vision の GA が、社内展開の観点でいちばん扱いやすい変更です。preview の間は「使えるが正式には推奨しづらい」状態でしたが、GA になったことで手順書に載せられます。画面のスクリーンショットを貼ってエラーの原因を尋ねる、PDF の仕様書を渡して実装方針を相談する、といった使い方は実務での頻度が高く、教える価値があります。

同時に、画像と PDF を渡せるということは、そこに何が写り込むかを考える必要があるということでもあります。スクリーンショットには、本人が意図していない情報(別ウィンドウの内容、通知、顧客名など)が入りがちです。GA を機に社内展開するなら、「スクリーンショットを貼る前に確認する」という運用上の注意をあわせて周知するのが妥当です。

Agents window の刷新は、開発プロセスの重心が移っていることの表れです。チャットの横でコードをレビューする配置、差分レビューの高速化、セッションのグルーピング。いずれも「エージェントに投げた結果を確認する」作業を前提にした設計です。Cursor for iPad(2026-07-29)が PR レビューのモバイル完結を打ち出したのと同じ方向で、レビュー導線がボトルネックだという認識が各社で共有されていることが分かります。チームで Copilot を使うなら、レビューの担当と基準を決めることの重要度が上がっています。

エージェント種別をまたぐ Git worktree サポートは、複数のエージェントを並行して走らせる運用に効きます。同じリポジトリで複数の作業を同時に進めると、作業ツリーの競合が問題になります。worktree で分離できれば、並行実行が現実的になります。

BYOK モデルの適用範囲拡大は、モデルの調達を自前で行っている組織向けです。Azure OpenAI や自社契約のモデルを使いたい場合、使える場所がエディタだけでは中途半端でした。Agents window でも使えるなら、エージェント実行を含めて自社調達のモデルで統一できます。

副業・個人活用視点

peer chat への fork は、方針の比較に使える機能です。ある実装方針で進めた会話を分岐させて別の方針を試し、両方を見比べてから決める。1人で開発していると相談相手がいないため、この「複数案を並べる」工程が抜けがちです。ツール側で分岐を扱えるなら、意識的に比較する習慣を作れます。

Copilot Vision の GA は、単純に使い方の幅が広がります。エラー画面のスクリーンショット、デザインカンプの画像、PDF で受け取った要件定義。クライアントから渡される資料は、テキストで整理されていないことがほとんどです。それをそのまま渡せるなら、転記の手間が消えます。

音声入力がチャット・エディタ・ターミナルに対応した点も見逃せません。長いプロンプトを打つのは面倒ですが、話すなら苦になりません。Gemini for macOS の音声機能(2026-07-29)と同様、入力手段としての音声が各ツールで一斉に整備されている時期です。長い指示を出すことが増えたエージェント時代の作業に対して、キーボードが律速になっているという認識が背景にあるのでしょう。

OS レベルショートカットからバックグラウンドの VS Code コマンドを起動できる機能は、他の作業をしながらエージェントに指示を出す使い方と噛み合います。エージェントの実行を待つ間に別の作業をする、という進め方をしているなら、切り替えのコストが下がります。

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