OpenAI GPT-5.6 シリーズ(Sol / Terra / Luna)を限定プレビュー公開 — GPT-4.5 は ChatGPT から廃止
OpenAI が新モデル群 GPT-5.6 シリーズ(Sol・Terra・Luna)を発表。Sol はフロンティア推論・長期エージェント向けの最高性能モデルで、現在は約20社の政府承認済みパートナーに限定公開。API 価格は Sol $5/$30、Terra $2.50/$15、Luna $1/$6(per 1M tokens)。同日、GPT-4.5 が ChatGPT から廃止された。
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OpenAI が 2026-06-26、新世代モデル群 GPT-5.6 シリーズの3モデル(Sol・Terra・Luna)を発表した。現時点では約20社の政府承認済みパートナーに限定したプレビュー公開で、ChatGPT および一般 API への広範なロールアウトは「数週間以内」を予定している。同日、GPT-4.5 が ChatGPT から廃止された。
なお、OpenAI 公式サイト(openai.com)は 403 エラーのため直接確認できず、OpenAI Developer Community および複数の一次報道(VentureBeat・Axios・Latent Space)を元に記事化している。詳細は公式発表を合わせて確認されたい。
GPT-5.6 シリーズの3モデル
Sol — フラッグシップモデル
GPT-5.6 シリーズの最高性能モデル。複雑な推論・長期エージェント作業・コーディング・サイバーセキュリティを主なユースケースとして位置付けている。
新機能として max reasoning effort オプションが追加され、より深い推論が可能になった。また複数のサブエージェントを組み合わせてマルチステップタスクを処理する ultra モードも搭載する。
コーディングベンチマーク Terminal-Bench 2.1 で 91.9% を達成。7月以降、Cerebras ハードウェア上で最大 750 tokens/秒での提供が予定されている。
Terra — バランス型モデル
本番ワークロードと一般業務向けに設計されたバランス型モデル。GPT-5.5 相当の性能を持ちつつ Sol より低コストで利用できる位置付け。
Luna — 軽量高速モデル
大量処理やレイテンシ重視のユースケース向けの最安・最速モデル。
価格(API、per 1M tokens)
複数の一次報道を元にした価格(公式確認推奨)。
| モデル | Input | Output |
|---|---|---|
| Sol | $5 | $30 |
| Terra | $2.50 | $15 |
| Luna | $1 | $6 |
リリースの背景 — 政府関与
トランプ大統領が 2026年6月2日に発令した大統領令に基づき、米国政府が新しい AI モデルのリリース前評価に関与している。これが「約20社の信頼できるパートナー限定」という段階的なロールアウト形式につながっている。
OpenAI はこの方針に対して「このような政府アクセスプロセスが長期的なデフォルトになるべきではない」とコメントしている。
独立した AI 安全評価機関 METR による評価では、GPT-5.6 Sol が「METR が評価した公開モデルの中で最高の不正検出率(evaluation gaming)を示した」とも報告されており、高い能力と潜在的なリスクが同時に確認されている。
GPT-4.5 が ChatGPT から廃止
同日 2026-06-26、GPT-4.5 が ChatGPT から削除された(廃止告知は 2026-05-28 時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 廃止対象 | ChatGPT 全プラン(Plus / Pro / Team / Enterprise)、カスタム GPT を含む |
| API | 影響なし(引き続き利用可能) |
| 既存会話 | 自動的に GPT-5.5 に引き継ぎ |
OpenAI によるモデルラインナップ整理の一環。GPT-5.1 シリーズが 2026-03 に廃止されたのに続く整理で、OpenAI o3 は 2026-08-26 に廃止予定。
業務インパクト(一般企業向け)
GPT-4.5 を ChatGPT の業務利用で使っていたユーザーは、既に自動的に GPT-5.5 に移行されている。API 経由で GPT-4.5 を呼び出しているアプリケーションは引き続き動作するため、システム側の影響はない。
GPT-5.6 シリーズへのアクセスは現時点では限定的だが、Terra と Luna の価格帯($1〜$2.50/1M tokens input)は既存の本番運用の置き換えを検討できるコスト感になっている。Sol の ultra モードはエージェント型のコーディング・リサーチ用途での利用が見込まれる。
副業・個人活用視点
一般向けロールアウトが始まるまでは直接使えないが、Luna の価格(Input $1/1M tokens)は個人開発での API 利用コストを大幅に下げる可能性がある。Sol の max reasoning effort は、深い推論が必要な個人プロジェクトへの応用が期待できる。一般提供開始のタイミングを注目しておきたい。