AI Tools 2026年5月8日

Codex CLI Quickstart:インストールから初回タスク実行まで 5 分で動かす

OpenAI Codex CLI を最短で動かすためのクイックスタート。対応 OS、npm / Homebrew でのインストール、ChatGPT アカウントまたは API キーでのサインイン、初回タスクの依頼、Git チェックポイントの取り方まで 2026 年 5 月時点の公式手順に揃えてまとめました。

この章の要点

  • 対応 OS は macOS / Linux / Windows
  • インストールは npm install -g @openai/codex または brew install --cask codex
  • 起動は codex。初回はブラウザで ChatGPT アカウントにサインインするか API キーを入力
  • 最初は Git でチェックポイントを切ってから依頼するのが安全

Codex CLI とは

ターミナルで動く OpenAI 公式のコーディングエージェントです。プロジェクトディレクトリで codex を起動し、自然言語で「このバグを直して」「Snake ゲームを作って」のように頼むと、コードを読み・編集し・コマンドを走らせて結果を返します。OS レベルのサンドボックスを備えているため、初期設定でもワークスペース外のファイルや無断ネットワークアクセスは抑制されます。


何が解説されているか(公式仕様)

公式 /codex/quickstart には、対応 OS、npmbrew のインストール手段、起動と認証フロー、最初に試すプロンプト例、Git チェックポイント推奨が定義されています。本章ではそれらを踏まえつつ、実機で詰まりやすい点を補足します。


使い方

1. 前提を満たす

  • 対応 OS: macOS / Linux / Windows
  • Linux / WSL2 を使う場合は bubblewrapbwrap)が必要(サンドボックス用)
  • npm 経由でインストールする場合は Node.js 22 以上が必要(package.jsonengines>=22 指定)

2. インストール

npm 経由:

npm install -g @openai/codex

Homebrew 経由(macOS 等):

brew install --cask codex

公式リポジトリの Issue #5317 でフォーミュラから cask に移行済みです。古い brew install codex の表記は使わないでください。

インストール確認:

codex --version

3. サインイン

プロジェクトディレクトリに移動して起動します。

cd /path/to/your/project
codex

初回起動でサインイン方法を聞かれます。

  • ChatGPT アカウント: ブラウザが開くので、ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise などのプランで認証
  • API キー: OpenAI Platform の API キーを貼り付け(個別請求になる)

ChatGPT アカウントを推奨します。サブスクリプションのレートリミット内で利用できます。

4. 最初のタスクを依頼

起動した TUI でそのまま自然言語で頼みます。公式が例示しているプロンプト:

Tell me about this project
Build a classic Snake game in this repo
Find and fix bugs in my codebase with minimal, high-confidence changes

日本語でも問題ありません。

このプロジェクトの概要を教えて。主要な依存と起動方法を README から要約して。
src/auth 配下のテストが落ちている。最小修正で直して、変更点を要約して。

5. Git チェックポイントを取る

公式は「タスクの前後で Git チェックポイントを作っておく」ことを推奨しています。Codex はファイル編集まで行うため、戻せる状態を確保してから依頼してください。

# タスク前
git status
git stash push -u -m "before-codex"   # もしくはクリーンな状態でスタート

# タスク後に変更を確認
git diff
git add -p
git commit -m "feat: Codex でリファクタした内容"

6. 任意:承認モードとサンドボックスの調整

既定でもワークスペース外には簡単に手を出せませんが、用途に応じて起動時に切り替えられます(詳細は「承認モード&サンドボックス」章)。

# 読み取り専用で調査だけさせる
codex --sandbox read-only --ask-for-approval untrusted

# CI など完全自動で進めたい場合
codex --ask-for-approval never -a never

注意点・トラブルシュート

Linux で bwrap が無い workspace-write サンドボックスが立ち上がりません。sudo apt install bubblewrap(Debian/Ubuntu)か sudo dnf install bubblewrap(Fedora/RHEL)で導入してください。WSL2 でも同様に必要です。

codex が見つからない npm のグローバルインストール先が PATH に入っていない可能性があります。npm config get prefix で出るパスの bin/ を PATH に追加するか、brew install --cask codex に切り替えてください。

サインインがうまくいかない ブラウザフローが失敗する環境(リモートサーバー等)では API キー認証に切り替えます。codex 起動後のメニューから選び直せます。

ネットワークが繋がらない 既定でネットワークアクセスが絞られています。npm install などを Codex 内から走らせたい場合は config.toml[permissions.<name>.network] でドメインを allow にしてください。

最初は小さなタスクから いきなり「全体をリファクタして」と頼むより、ファイル単位の小さな変更から始めると差分が読みやすく、戻しやすくなります。


一次ソース