Codex CLI Quickstart:インストールから初回タスク実行まで 5 分で動かす
OpenAI Codex CLI を最短で動かすためのクイックスタート。対応 OS、npm / Homebrew でのインストール、ChatGPT アカウントまたは API キーでのサインイン、初回タスクの依頼、Git チェックポイントの取り方まで 2026 年 5 月時点の公式手順に揃えてまとめました。
この章の要点
- 対応 OS は macOS / Linux / Windows
- インストールは
npm install -g @openai/codexまたはbrew install --cask codex - 起動は
codex。初回はブラウザで ChatGPT アカウントにサインインするか API キーを入力 - 最初は Git でチェックポイントを切ってから依頼するのが安全
Codex CLI とは
ターミナルで動く OpenAI 公式のコーディングエージェントです。プロジェクトディレクトリで codex を起動し、自然言語で「このバグを直して」「Snake ゲームを作って」のように頼むと、コードを読み・編集し・コマンドを走らせて結果を返します。OS レベルのサンドボックスを備えているため、初期設定でもワークスペース外のファイルや無断ネットワークアクセスは抑制されます。
何が解説されているか(公式仕様)
公式 /codex/quickstart には、対応 OS、npm と brew のインストール手段、起動と認証フロー、最初に試すプロンプト例、Git チェックポイント推奨が定義されています。本章ではそれらを踏まえつつ、実機で詰まりやすい点を補足します。
使い方
1. 前提を満たす
- 対応 OS: macOS / Linux / Windows
- Linux / WSL2 を使う場合は
bubblewrap(bwrap)が必要(サンドボックス用) npm経由でインストールする場合は Node.js 22 以上が必要(package.jsonのenginesで>=22指定)
2. インストール
npm 経由:
npm install -g @openai/codex
Homebrew 経由(macOS 等):
brew install --cask codex
公式リポジトリの Issue #5317 でフォーミュラから cask に移行済みです。古い
brew install codexの表記は使わないでください。
インストール確認:
codex --version
3. サインイン
プロジェクトディレクトリに移動して起動します。
cd /path/to/your/project
codex
初回起動でサインイン方法を聞かれます。
- ChatGPT アカウント: ブラウザが開くので、ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise などのプランで認証
- API キー: OpenAI Platform の API キーを貼り付け(個別請求になる)
ChatGPT アカウントを推奨します。サブスクリプションのレートリミット内で利用できます。
4. 最初のタスクを依頼
起動した TUI でそのまま自然言語で頼みます。公式が例示しているプロンプト:
Tell me about this project
Build a classic Snake game in this repo
Find and fix bugs in my codebase with minimal, high-confidence changes
日本語でも問題ありません。
このプロジェクトの概要を教えて。主要な依存と起動方法を README から要約して。
src/auth 配下のテストが落ちている。最小修正で直して、変更点を要約して。
5. Git チェックポイントを取る
公式は「タスクの前後で Git チェックポイントを作っておく」ことを推奨しています。Codex はファイル編集まで行うため、戻せる状態を確保してから依頼してください。
# タスク前
git status
git stash push -u -m "before-codex" # もしくはクリーンな状態でスタート
# タスク後に変更を確認
git diff
git add -p
git commit -m "feat: Codex でリファクタした内容"
6. 任意:承認モードとサンドボックスの調整
既定でもワークスペース外には簡単に手を出せませんが、用途に応じて起動時に切り替えられます(詳細は「承認モード&サンドボックス」章)。
# 読み取り専用で調査だけさせる
codex --sandbox read-only --ask-for-approval untrusted
# CI など完全自動で進めたい場合
codex --ask-for-approval never -a never
注意点・トラブルシュート
Linux で bwrap が無い
workspace-write サンドボックスが立ち上がりません。sudo apt install bubblewrap(Debian/Ubuntu)か sudo dnf install bubblewrap(Fedora/RHEL)で導入してください。WSL2 でも同様に必要です。
codex が見つからない
npm のグローバルインストール先が PATH に入っていない可能性があります。npm config get prefix で出るパスの bin/ を PATH に追加するか、brew install --cask codex に切り替えてください。
サインインがうまくいかない
ブラウザフローが失敗する環境(リモートサーバー等)では API キー認証に切り替えます。codex 起動後のメニューから選び直せます。
ネットワークが繋がらない
既定でネットワークアクセスが絞られています。npm install などを Codex 内から走らせたい場合は config.toml の [permissions.<name>.network] でドメインを allow にしてください。
最初は小さなタスクから いきなり「全体をリファクタして」と頼むより、ファイル単位の小さな変更から始めると差分が読みやすく、戻しやすくなります。